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＊158 守りたいもの 7 ページ7
〜夜久side〜
男はポケットからナイフを取り出した｡
何をする気だ…､と身構える素振りをして警戒すれば､男はナイフで雄一郎のシャツを切り付け､シャツを左右に引っ張り､引き裂いて雄一郎の上半身を露わにした｡
更に無理やり雄一郎を押さえ付け､ナイフをさらしにあてがった｡
何をする気だ､こいつは…っ｡
男は華奢な雄一郎の身体を押さえ付けて､手にしたナイフで雄一郎の胸を隠しているさらしを思い切り切り裂いた｡
雄一郎のさらしの中の膨らみが露わにされてしまう｡
俺は顔を真っ赤にしながら怒りと悔しさで唇を強く噛みしめていた｡
｢う…､うう…｣
抵抗出来ずに上半身を裸にされ恥ずかしさで涙を零す雄一郎｡
俺は雄一郎の身体を正視出来ずに顔を背ける｡
男は身体の自由を奪い抵抗できなくさせた雄一郎の､ひとりの少女の､胸の膨らみを､その汚れた獣の手で鷲づかみにした｡
｢やっ…､いやあっ…｣
俺は我慢できなくなり､男に近付き身体ごと体当たりをして頭突きをかました｡
｢うっ…｣
男は体勢を崩し､少し雄一郎から身体を離した｡
｢やめろっ…｡雄一郎に手を出すな…っ｡もうやめてくれっ…｣
俺は叫び声をあげた｡
｢おっと…､この女がどうなってもいいってのか…？｣
男は雄一郎の首にナイフを突き付けた｡
｢騒いだり抵抗したりしたらこいつの命はねえからな…？｣
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作者名：Musashi | 作成日時：2017年2月28日 9時
