*154 守りたいもの 3 ページ3
誰が何のために、どんな目的で私にメールを送って来たかは解らなかったけど、私は指定された場所に向かうべく、一旦部屋に戻り、今回の合宿のしおり…パンフレットを手に取った。
このしおりには、合宿用施設や体育館の他、森然高校内部と近辺の簡単な地図がついていた。
私は急いで宿舎を出て、ここから離れた森然高校裏の体育倉庫へと向かった。
〜夜久side〜
夕食を食べ終え、早く雄一郎や黒尾たちが帰ってこないかな…と思いながら宿舎をぶらぶらしていたら、雄一郎が練習の時の格好のまま外へ出て行くのが見えた。
時間的に夕食はまだ食べていない筈だし、黒尾たちの姿も見えなかったので、なんでこんな時間にひとりで外に行ってしまったのか俺は気に掛かって、慌てて雄一郎の後を追い掛けることにした。
雄一郎は合宿のしおりを見ながらキョロキョロしてどこかを探しているようだった。
時折後ろを振り返り何かを気にしているようにも見えた。
いかにも今は使われてない…という雰囲気のさびれて古ぼけた倉庫みたいな建物の前で雄一郎は立ち止まった。
こんな時間にこんな場所にどうして雄一郎がひとりで…?
俺は雄一郎に声を掛けた。
「雄一郎…どうしてここへ…?」
俺の姿に気付いた雄一郎は、目を見開き驚いた顔をしていた。
「どうした…?」
問い掛ける俺の声に返事は返って来ないまま、ゴツッ…という鈍い音と共に雄一郎が前のめりになって倒れて、何が起きたのかと固まっている俺も後頭部に痛みと衝撃を感じながら意識を失っていった…。
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作者名:Musashi | 作成日時:2017年2月28日 9時