俺の大切な人。red (ページ4)

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あれからというもの、アイツからは定期的に連絡が来る。

俺は返す時もあれば、受け取ってそのままの時もある。
別に、それで何って無いから大丈夫なんやと思う。

しかもAとヤスが知り合った場には大倉もおったみたいで、4人で飯に行くこともあった。

その数回でAについていろんなことを知った。

そもそも、ほぼ何も知らんかったからな。

俺と同いで、今はライブハウスで働いとるとか。

前はクラブで働いとったらしいし、めっちゃ音楽好きって事も知った。

あと、カウコンおったし、ファンクラブ入っているんやと思ってたら、
当時一緒におった男、所謂元彼が手に入れたチケットやったらしい。

繰り返し会う内に俺達は関係を持つようになった。

別に付き合ってるわけやないし、2人で飲んだらそのまま流れで、って過ごすようになってっただけ。

そんな関係が1年以上続いて、

その日はたまたまOFFが重なってAの家に来ていた。
事を終えて、俺がベランダでタバコを吸ってると、隣に来て同じようにタバコに火をつけた。

あ「ねぇ、すばる？」

す「ん？」

あ「いつから始まったのかな。」

す「何が。」

あ「あたしら。10年前に出会った時のこと覚えてる？」

す「あぁ、面倒くさいのに絡まれたと思ったわ。」

あ「実際、引き際よかったでしょ。」

す「おん。」

あ「同棲してた元彼に家追い出された後だったんだよねー。笑」

す「…。」

あ「次あった時はー、また会えるなんて思ってなかったからびっくりしたなー。」

す「お前距離近いねん。ケバかったし。」

あ「それは、笑
自覚あるわ。笑」

す「あるんや。」

あ「でー、その次は、年末でしょ。
元彼が関ジャニ好きだって言うから、ライブ付き合ってあげたら、すばる居るんだもん。笑
あれも凄いびっくりした。笑」

す「俺のこと知らんかったんや。」

あ「近所のガラ悪いオニーサンだと思ってたもん。」

す「お前のがガラ悪かったで。」

あ「ありがと。」

す「褒めてへん。」

急に思い出話を始めて、何やと思うた。