八話 ページ9
クレア side
『ふふふんふんふーん♪ふふふんふんふーん♪』
あれから数時間経って様子を観にくると、何処かで聞いたような鼻歌を歌いながらボールを転がして遊んでいた
頻繁に買い替えていたボールも壊さなくなって
お気に入りだと言って強く握った人形も優しく持つようになった
「ふふ…」
『くえあ!』
「…気分は?」
いけないいけない、顔が綻んでしまった
すぐに気を取り直してAの様子をチェックする
『んーだいじょぶ!』
「そう、ならよかった…あら?」
Aの首には見慣れない黒色の首輪型の電子機器
チップでもないのでただ位置を特定するものではなさそうだけれど…
「それはA専用の特定機だ」
「ウー博士…」
『ますたぁーーーー!』
バンバンとガラスを叩いて部屋をぐるぐる回ってまるで犬の様にはしゃぎまわる
本当にウー博士が好きね…
「大人しくしなさい」
『んむーー…はぁい…』
「んんっ…それでウー博士、A専用の特定機とは…」
「Aがチップを埋める注射をずっと嫌がってね、特別に作らせた」
「そうですか…」
注射…まぁAならありえるわね
余計な心配をしてしまったわ
翌日________________
A side
『おともだち?』
「そう、Aにも人間のお友達がいるといいなって」
おともだち…絵本で読んだけどよくわかんない
でもみんな笑ってたから楽しいのかなぁ
『くえあはおともだち?おーえんは?ぶうー達も?』
「私は…私は違うけど、オーウェンはそうだと思うわ!ラプトル達は…友達っていうより家族に近いんじゃないかしら?」
なんかさみしそうな顔してる…いけないこと言っちゃったかな
んー…わかんないや
けど明日会えるみたいだし、どんなのかなぁ
楽しみ
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五月雨 - 初コメ失礼します(_ _*)ペコリ 最近他のジュラシック作品更新されないので嬉しいです!設定から好きです(^^) 続き楽しみにしてます! (2022年8月6日 23時) (レス) @page3 id: 301607acc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らんらん。 | 作成日時:2022年8月4日 0時