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Ki side
そう思ってロビーに向かうと、
「…たい、すけ。」
目の前にいたのは太輔。
なんでこんなところにいるの。家入ってれば良かったのに。
近づいてくる太輔の目には色がなくて、怖かった。
「おかえり。随分楽しかったみたいじゃん？おんぶされて、挙げ句の果てに抱きしめあっちゃって。」
「さっきの、見て…」
冷や汗が出た。タクシーから降りたあとのこと、全部見られてた…？
いや俺はやましいことなんてしてない。
やましいことしてたのはむしろ…
「宏光、とりあえず部屋入ろ。話はそれから…」
宏光、なんて今呼ばれても、もうなんとも思えない。
さっき、忠くんの前だから北山って呼んだんだと思ってた。
でもそれは多分違う、あの女に俺との関係をばれたくなかったんだ。
むかつく、むかつく、むかつく。
「人のこと責める前に自分のこと説明してよ、『藤ヶ谷』」
同じように傷付けばいい、そう思って太輔のこと、名字で呼んだのに、傷ついたのは俺の方だった。
「藤ヶ谷」なんて呼んだの付き合ってから一度もない。
確かに、これは今までの喧嘩とはひとまわりもふたまわりもちがう気がする。
俺も、引き返せなくなってた。
「いいから、とりあえず部屋に…
「行きたくない！」
どうしてもこんな気持ちのまま2人の部屋には入りたくなくて。つい大声を出した。
「ちょ、宏光。静かにして…」
こんな時でも冷静な太輔に腹立たしさは増すばかり。
無理やり腕を引っ張って連れてこうとする太輔に、抵抗する。
太輔より、力あると思ってたんだけど、太輔はすごい力で俺を引きずるようにして引っ張ってく。
抵抗しようとすると、どんどん腕に力が込められて太輔の爪が食い込む。
「ちょっ、ふじ、や…痛い！痛いよ！」
俺がどんなに痛いと声をあげても太輔には届かないみたいで
太輔がすごい遠く感じて、ぽろっと涙が溢れた
「…たいすけ、いたい、はなして」
弱々しく呟く俺の声に太輔はようやく気づいたようで、パッと腕を離された。
腕を離された反動で俺は床に座り込んだ。
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ぴーちゃん(プロフ) - puuさん» puu様 コメントありがとうございます＾＾とても嬉しいです（ ; ; ）今後とも楽しんでいただければ幸いです！次作もよろしくお願いします＾＾ (2020年6月16日 16時) (
レス) id: bfc27c6212 (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - このシリーズ甘々で大好きです！癒されるし更新楽しみにしてました！続編あるということで嬉しさでいっぱいです^^ (2020年6月14日 8時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - ぴーちゃんさん» 了解です！！ありがとうございます^ ^楽しみにしてます！！ (2020年5月23日 23時) (レス) id: ad9beb0ebd (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちゃん(プロフ) - 檸檬さん» 初めまして＾＾コメントありがとうございます！！過激なやつだとフラグ立ってしまうかもしれないので、別のお話としてこちらが完結次第書かせていただきます…！少々お時間いただくと思いますがよろしくお願いします。リクエストありがとうございます＾＾ (2020年5月19日 20時) (レス) id: bfc27c6212 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - コメント失礼します！！いつも楽しく読ませて頂いてます^ ^ リクエストなのですが、リアル設定？で過激なやつ見てみたいです！！ (2020年5月19日 0時) (レス) id: ad9beb0ebd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーちゃん | 作成日時：2020年5月9日 20時
