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Ki side
ずず、とコーヒーを啜る音だけが響く。
俺からはなにも言い出せなかった。
話ってなんだよ………
時刻は22時を回るところで、遅番の彼女だってもう帰ってくるのでは、と内心焦っていた。
「…北山、」
ふと小声で俺のことを呼ぶ藤ヶ谷。
ついに話を…と無意識に背筋が伸びる。
「北山は、俺のこと、好きですか」
昔から藤ヶ谷は単刀直入すぎることが多すぎたというか、変に真っ直ぐというか。なぜ敬語なんだろうなんて思いつつも。
先ほどの玉森の言葉を思い出す。
「伝えちゃいな」という言葉を。
ラストチャンスかも、そう思った。
「ずっと、好きだった。好きだったし、今も好き」
これだけが、俺の本心だった。
伝えてからも動かない藤ヶ谷。
「今まで、ありがとう。もう、この気持ちも関係も、終わりにするから」
そう言って立ち上がって帰ろうとすると、さっきみたいにグッと腕を引っ張られる。
でもさっきと違うのは
引っ張られた先、藤ヶ谷の腕の中にいたこと。
「…きたやまっ、」
泣きたいのは俺のはずなのに、藤ヶ谷の声も震えていた。
「…俺の話、も、聞いてほしい。」
藤ヶ谷は俺をぎゅっと力強く抱きしめたままで、聞くしかない状況だった。
不謹慎にも、藤ヶ谷の腕の中にいられるこの時間が、本当に幸せだと思ってた。
「正直、最初は遊びだった。彼女がいたのも本当。でも、どんどん北山のこと気になってく自分がいて、でも、俺に彼女がいるって知ってた上で俺に声をかけて来たってことは、北山も遊びなのかなって思って。臆病になってた。実は、彼女とは、北山と関係を持った2ヶ月後にはもう、別れてる。」
本当に今日は、いろいろ訳のわからないことが起きてる。
…藤ヶ谷が、俺のこと……？
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ぴーちゃん(プロフ) - puuさん» puu様 コメントありがとうございます＾＾とても嬉しいです（ ; ; ）今後とも楽しんでいただければ幸いです！次作もよろしくお願いします＾＾ (2020年6月16日 16時) (
レス) id: bfc27c6212 (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - このシリーズ甘々で大好きです！癒されるし更新楽しみにしてました！続編あるということで嬉しさでいっぱいです^^ (2020年6月14日 8時) (レス) id: b36113747c (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - ぴーちゃんさん» 了解です！！ありがとうございます^ ^楽しみにしてます！！ (2020年5月23日 23時) (レス) id: ad9beb0ebd (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちゃん(プロフ) - 檸檬さん» 初めまして＾＾コメントありがとうございます！！過激なやつだとフラグ立ってしまうかもしれないので、別のお話としてこちらが完結次第書かせていただきます…！少々お時間いただくと思いますがよろしくお願いします。リクエストありがとうございます＾＾ (2020年5月19日 20時) (レス) id: bfc27c6212 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - コメント失礼します！！いつも楽しく読ませて頂いてます^ ^ リクエストなのですが、リアル設定？で過激なやつ見てみたいです！！ (2020年5月19日 0時) (レス) id: ad9beb0ebd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーちゃん | 作成日時：2020年5月9日 20時
