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遡ること､数十分前…｡
大輝サイド
大輝「大光を浮気相手から取り返す?(・・?)」
嶺亜「そうだよ!名付けて､『大光・奪還大作戦』!!」
ネーミングはともかく､どうやって取り返すんだよ?
嶺亜「俺が大輝の彼氏のフリをする｡大輝はアイツに向かって､こう言うんだ｡『俺､嶺亜と付き合う事にした｡やり直すなら､今だぞ?』って」
大輝「そんなんで､大光が心変わりすると思う(¬_¬)?」
嶺亜「だって､アイツはお前にベタ惚れなんだろ?俺の彼氏だった克樹も､そうだったんだよ｡克樹はお見合い相手がいたんだけど､フって俺を選んだんだ｡まぁ､お見合い相手は実はセイレーン一族で､危うい所だったけど」
大輝「克樹って彼氏も､セイレーン一族の帝王の器にされそうだったの?(・・?)」
嶺亜「うん､お見合いをしたのも最終的にはその為だったからな｡作戦を戻すけど､大輝がその台詞を言ったら､アイツは心変わりする｡そして､浮気相手から奪還する｡あまり長時間の会話はダメだから､短時間で行くよ」
大輝「…(´・д・｀)」
嶺亜「そんな顔するなよ(^_^;)!お前､人間の世界に来てから生き生きするようになったじゃん!俺は､そんな風に見えるよ?」
大輝「そうかな…?」
嶺亜「そうだよ!自信､持てって(^-^)!」
という事で､俺と嶺亜による『大光・奪還大作戦』を実行する事にしたんだ｡
琳寧「(スマホを見て)師匠からLINEだ!大光と浮気相手が店から出てくるって!琳寧は少し離れた所から見てるね!」
俺と嶺亜は「OK!」と返事すると､琳寧は頷いて少し離れた場所に移動して隠れた｡
嶺亜と腕を組んで待っていると､
店員さんの「ありがとうございました」の声と共に､
居酒屋の扉が開いた｡
大輝「大光!!」
大光「…大輝」
嶺亜「(アイツ(大光)が大輝の彼氏…)」
出てきたのは､髪をオールバックにして､
両耳にピアスをつけた大光｡
そして､大光と腕を組んで隣に立っているのは…｡
大輝「…織山」
織山「今野くん､奇遇じゃん(^^)」
悪びれる様子のない浮気相手､織山尚大｡
最初は浮気の疑惑があったけど､
大光は「織山とは何もない!」と必死に言っていた｡
一旦は信じていたのに…｡
いやいや!作戦通り､大光を取り返さないと!
大輝「大光｡お前､俺を差し置いて､浮気かよ」
大光「そういう大輝も､浮気していたんだ｡ガッカリだよ」
大輝「俺が1番､ガッカリだ!俺を裏切りやがって(｀へ´)!」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年12月5日 20時
