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大輝サイド
織山「そんなっ…嘘だ…嘘だっ(＞_＜)!」
新「おり…(´・д・｀)」
織山は信じられないのか､弱々しくなって光線の勢いが弱くなっていく｡
大輝「織山…許して｡水の精霊､オンディーヌよ!我が武器､オンディーヌ・タクトに力を!」
光線に押されているから振れないので､唱えるだけでも先端の人魚が象ったガラス石を光らせる｡
織山「な､何っΣ( ﾟДﾟ)!?」
大輝「マーメイド・ララバイ!!」
先端から水で作られた人魚が現れ､紫色の光線を掻き消しながら織山に向かっていく｡
織山「ちょ…待ってΣ( ﾟДﾟ)!!」
織山はそう言うものの､水で作られた人魚は止まらずに､
織山「いやぁぁぁっ(＞_＜)!!」
命中してしまい､織山は手にしていたタクトを落とし､そのままゆっくりと落下して倒れた｡
マーメイド・ララバイ…人魚の子守歌だって､女王ファンテーヌは言っていた｡
オンディーヌが作ったとされる､古くより伝わる子守歌がこもっているらしくて､
攻撃を与えると共に､命中した者を眠らせるという技…｡
織山「Zzz…」
新「あぁっ､おり…!」
倒れた織山は眠ってしまい､新は心配そうに駆け寄った｡
大輝「永遠の眠りじゃないから安心して｡一定時間､経てば起きるから｡さて､後は新だけ｡どうすんの?」
新「…」
大輝「戦う気が無いなら､俺は行く｡まぁ､最初からお前達と争いたくなかったし」
新「…好きにすれば」
素っ気ない返事だけど､俺は遠慮なく2人に背を向けて先を急いだのだった｡
大輝「(戻ってきた…帝王はどこだ?)」
帝王が封印されていた祠の前に辿り着き､どこにいるのか辺りを見回す｡
すると､1分もしない内に､
帝王(大光憑依)「来たか｡待っていたぞ､オンディーヌ一族の人魚…」
大輝「セイレーン一族の帝王…!」
大光…じゃなくて､大光に憑依したセイレーン一族の帝王が､俺の前に現れた｡
オールバックの髪型､上裸に黒ズボン姿､
そして､赤く光る目に冷たい表情…｡
完全に大光の意識は無いようだ｡
大輝「セイレーン一族の帝王!大光から解放しろ!さもなければ､俺が腕ずくでも取り返してやる(｀へ´)!」
帝王(大光憑依)「はははははっ!我をこの少年の体から放れさせようと?なかなか威勢の良い人魚だな､面白い…我が相手になろう!」
そう言うと､大光の姿の帝王は両方の赤い目からビームを放ってきた｡
俺はすぐに上に泳いで､かわす｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年12月5日 20時
