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嶺亜サイド
職員のメガホンの声が響き､避難所にいる人達がざわつき始めた｡
嶺亜「(そんな…!大輝､どこにいるんだよっ…!)」
アイツ､とんでもない事を起こさなきゃいいけど…｡
いや…何か嫌な予感がするし､寒気がしてきた…(・_・;)｡
その頃､大輝は…｡
大輝サイド
駆けつけに来た青木と元木と内村にセイレーン一族の相手を任せ､
俺は一人､帝王の元に向かって泳いでいた｡
大光､待っていてくれ…!必ず､お前を助けるからな…!
織山「待っていたよ､今野くん」
大輝「織山…(｀ヘ´)!」
紫色のタクトを手にした織山が現れ､俺はオンディーヌ・タクトを手にしてアイツに向ける｡
大光を連れ去った罪は許せない｡けど､織山と新を殺すわけにはいかない｡
償って生きてほしいから｡
新「けど､こっちは2匹だ｡お前一人で勝てるかな(^^)?」
大輝「…だったら､織山と一騎討ちで勝負したい｡どうだ?」
織山「一騎討ち?そんな事…」
新「…やれよ､おり｡その方が､すぐに決着が着くだろ」
織山「…だね｡分かった､いいよ」
新､言う前にちょっと考えているような感じが見えたけど…｡
って､今はそんな事を考えている場合じゃない｡
俺と織山はお互いのタクトを手に､新は少し離れた所で待機して見守っている｡
大輝「始めるぞ」
織山「望む所だ」
新「レディー…ファイトッ!!」
大輝「はぁっ!!」
織山「あらよっと!!」
新の掛け声と同時に､俺と織山のタクトから攻撃を放った｡
織山のタクトからは紫色の光線､俺のタクトからは青色の光線で押し合っている｡
織山「ま…負けたくないっ…!会った事のないお父さんに…会いたいからっ…!」
大輝「(織山の気持ちは分かる｡けど…)それは無理だ…!」
織山「何で否定するんだ…!俺の気持ちを踏みにじるのか…!」
大輝「お前は帝王に利用されているかもしれないからだ!今､帝王はここにいない｡アイツに何か言われたんじゃないの!?」
織山「俺は自分の意志で戦うって決めた!その間に､お父さんを蘇らせてくれるって…!お前なんかに､俺の気持ちなんてっ…やぁぁぁぁっ(｀ヘ´)!!」
織山の雄叫びに応えたのか､紫色の光線がどんどん押してくる｡
大輝「目を覚ませ､織山!セイレーン一族の帝王は､願いなんか叶えるわけがない!最初からこの海を荒らして､港町と隣の街を破壊しようとしている!大昔から､復活する度にそうしようと暴れていたんだ!」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年12月5日 20時
