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新サイド
織山「新､まだ集まっていないよ｡あと3､4人ぐらい…」
新「はぁ!?ちゃんと､通知したのに届いてないのか!?」
帝王(大光憑依)「仕方があるまい｡ここにいる者だけでも良かろう｡うん…?」
帝王陛下が何かを察知し､目を光らせた｡
帝王(大光憑依)「オンディーヌ一族の人魚が1匹､こちらに向かっているようだ…」
もしかして､金髪でサーモンピンクの尾びれの…?
織山「(陛下が復活したのに､お父さんを生き返らせてくれない｡ちゃんと約束､してくれるよね…?)」
新「おり…(´・Д・｀)」
何だか暗いな｡話を聞いてあげたいけど､今はダメだ｡
俺は後ろを振り向き､仲間の人魚達に呼び掛けた｡
新「皆!もうすぐ､オンディーヌ一族の人魚がこちらに来る!相手は1匹だけ｡けど､油断はしてはいけない｡相当､手強そうな人魚だからだ｡しかし､今の俺達は一致団結している｡皆､配置につけ!」
人魚達「おーーーーーっ!!」
仲間の人魚達は武器を上に掲げて歓声をあげると､それぞれの配置についていく｡
新「おり､俺達も…」
織山「…」
新「おり( ｀ー´)!」
織山「あっ､ごめん…」
新「(やっぱり､何か変だな…)ほら､配置に行くぞ!」
織山「分かったよ…」
終始､暗そうなおりの手を引いて､泳いでいった｡
大輝サイド
川の中に飛び込み､人魚になった俺はサーモンピンクの尾びれを動かしながら､
港町の海に向かって､泳いでいた｡
占い師さんが告げていた言葉｡
愛する人が助けを求めている｡
その言葉を信じて､俺は早く早くとばかりに川を泳いでいく｡
やがて､港町の海の海底に辿り着くと､エレキギターを携えた｡
大輝「(セイレーン一族とルガン一族が仕掛けてくるかもしれない｡でも…)」
敵の一族は殺さない｡
同じ人魚が争っても､残るのは仲間を失ってしまうかもしれない悲しみだ｡
争っても､何も生まれないのだから｡
「来たな､オンディーヌ一族の人魚!」
「帝王陛下の邪魔はさせない!」
帝王の所へ向かっていると､籠手を嵌めたルガン一族の人魚が数人､現れた｡
「よし､行けーっ!!」
「おぉーーーーーっ!!」
ルガン一族の人魚達が一斉に襲いかかってきた｡
大輝「(エレキギターを弾きながら泳ぐ)」
「おい､逃げるな!」
「俺らと戦え!!」
大輝「お前達とは戦いたくない!」
高速並みのスピードで､ルガン一族の人魚達の攻撃をかわした｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年12月5日 20時
