第31話 大光・奪還大作戦 ページ3
大輝サイド
朝､街の病院を訪れて嶺亜に手紙を届けた俺｡
嶺亜と過ごした思い出､俺の今までの事､嶺亜を想っている人魚や人達の事を書いた手紙をアイツにぶつけた｡
記憶が戻ることを信じて｡
トゥルースラブに戻って朝食を食べ終えた直後､ジェシーさんが慌てて飛び込んできて､
店内に来ると､嶺亜の姿があった｡
記憶が戻ったと知った俺は､嶺亜に抱きしめられながら大泣きしたのだった｡
カランコロン♪
手越&大我「嶺亜!!」
嶺亜「塾長…兄さん…」
開店前のトゥルースラブで､高地さんが淹れた紅茶を飲んでいた､
テーブル席に座っている俺と嶺亜の元に､塾長と大我様が入ってくる｡
嶺亜はお二人を見て､ゆっくりと立ち上がった｡
実はお二人を呼んだのは､俺なんだ｡
嶺亜がトイレに行っている間に､スマホで大我様にLINEしたら､
すぐに既読がついて､「師匠と一緒にすぐに行く!」って返ってきた｡
大我「嶺亜､俺と師匠の事､覚えている…?」
大我様が聞くと､嶺亜は今にも泣きそうな表情で頷いた｡
手越「じゃあ…記憶が戻ったんだね」
嶺亜は「はい…」と頷き､お二人の元に近づいた｡
大輝「嶺亜…」
嶺亜「兄さん…塾長…｡理由も告げずに､勝手にいなくなってごめんなさい…｡そして､ご心配をお掛けして､すみませんでした…(T_T)」
お二人の前で深々と頭を下げると､すすり泣いてしまった嶺亜｡
塾長と大我様は顔を見合わせると､嶺亜を優しく抱きしめた｡
大我「全く…俺､めちゃくちゃショックだったんだからな…(T_T)」
手越「俺も…｡けど､帰ってくるって俺は信じていたよ…」
嶺亜「塾長…兄さん…本当にごめんなさい…(T_T)」
大我「…もういいよ､事情は分かったから｡ですよね､師匠?」
手越「うん…」
お二人は嶺亜から離れると､こう言った｡
手越「お帰り､嶺亜(^^)」
大我「お帰り(^^)」
嶺亜は涙を拭いてから､お二人を見て笑って言った｡
嶺亜「…ただいま!塾長､兄さん(*^^*)!」
3人が再会を喜んでいるのを見届けていると､
隣で「うっ…うっ…(T^T)」と､すすり泣く声が聞こえた｡
大輝「ジェシーさん…(-_-;)」
まだ泣いているのかよ(¬_¬)｡
ジェシー「泣けるなぁ…まるで､家族じゃんか(T^T)」
高地「いや､本当の家族だよ｡あの3人は(^^)」
大輝「ですね(^^)」
高地「よし!開店前だけど…ジェシー､手伝ってくれ!」
ジェシー「OK〜」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年12月5日 20時
