第33話 帝王の復活 ページ17
大輝サイド
偽大光「やっぱ､アイツの彼女はお見通しだったか」
大輝「お前…何者!?」
オンディーヌ一族の掟に従う為､大光の家に侵入した俺は､
ベッドで眠っているアイツを殺す…はずだった｡
なのに､愛する大光を殺せなくて､躊躇してしまった時､
首筋にセイレーン一族の刻印があるのを見つけてしまった｡
つまり…大光に化けた偽者｡
嶺亜と蒼弥が駆けつけてくれて､蒼弥が教えてくれた所で確信｡
追い詰めると､偽大光は背の高い金髪の少年に姿を変えた｡
新「セイレーン一族の人魚､
大輝「俺を騙したな!大光はどこにいる(｀ヘ´)!?」
新「まぁまぁ､そう怒るなって」
猪狩「うるせぇ!兄貴の友達がトゥルースラブの控え室と更衣室に仕掛けて､兄貴のノートパソコンの監視カメラの映像にお前が映っていたんだ!」
嶺亜「お前とセイレーン一族の誰かと連絡しているというのも聞いた｡大輝と同じ学校に通っている､織山尚大だよな!?」
新「…あぁ､そうだよ｡俺とおりは､同志なんだ｡俺達は､セイレーン一族の帝王の復活の為に動いている」
帝王の復活…!おりは最初からその為に､行動していたのか…!
あれ?って事は…｡
新「バレちゃったけど､まぁ作戦は成功かな(^^)」
猪狩「どーゆー意味だよ(｀ヘ´)!?」
新「俺達2人の目的はお前と人間の彼氏を引き離して､人間のアイツを使って帝王を復活させること｡今頃､お前の彼氏は…どうなってるんだろうな?」
大輝「やはり､そうだったんだな!?おい､大光はどこだ(｀ヘ´)!?」
新「教えるかよ!じゃあな!」
大輝「あっ､待てっ!」
嶺亜「大輝!」
猪狩「大輝様!」
新は窓から飛び下りてしまい､俺は家を出て追い掛けた｡
暗闇の道を走っていると､石橋が見えて､橋の上にいた新が川に飛び込んでいく｡
大輝「くそっ!」
こうなったら､人魚になって追い掛けるまでだ!
俺は川に飛び込んで人魚になり､新を追って泳いでいった｡
嶺亜サイド
嶺亜「大輝!!」
ガリさんと一緒に､後を追うと大輝は石橋から川に飛び込むのを見た｡
猪狩「大輝様､一体どうする気だ!?」
嶺亜「俺､大輝を追うから､ガリさんは樹さんに連絡して!」
猪狩「OK!気をつけろよ!」
俺は頷くと､川に飛び込んで人魚の姿になり､
大輝の後を追って泳いでいった｡
夜だから､川の中も暗闇だ｡
それよりも､大輝を追わないと…!
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年12月5日 20時
