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大輝サイド
にしても､あの夢は何だったんだろ…｡
気になりながら,ダイニングルームに入ると､
高地さんが作ってくれた夕食が置いてあった｡
とりあえず､「いただきます」と手を合わせて夕食を食べる｡
大輝「(今夜､実行するしかない｡気が進まないけど､掟だからな…)」
大光は今頃､家で夕食を食べているのだろうか｡
お泊まりに行った時は楽しかったな…｡
初めてのお泊まりで､初めての2人きり…//｡
文化祭の前のお泊まりで､大光と初めてのキス…//｡
後期の中間試験が終わった後のお泊まりで､
一緒に作った俺の大好きなハンバーグ､大光とダンス…//｡
2人きりで過ごした思い出は､忘れたこともない｡
一緒に過ごしていく内に､大光とずっと一緒にいたいと思うようになった｡
例え､アイツが人間でも｡
大輝「(人間と恋なんて､するんじゃなかった…)」
けど…大光が好きなのは､変わらない｡
自業自得…なのかもね｡
高地サイド
高地「ありがとうございました!またのご来店､お待ちしています(^-^)!」
ジェシー「高地､ちょっと大輝の様子を見てくる｡心配だからさ」
高地「あぁ､頼む」
ジェシーが奥の部屋に入っていき､
俺はお客さんが使っていたテーブルに置いてあるコーヒーカップとお皿を片付けて､
キッチンに行って､洗い始めた｡
店内には､テーブル席にいる樹だけ｡
アイツは何故か､夕方から入ってきて2時間もいる｡
しかも､ノートパソコンをじっと見たままだし｡
洗い終えたコーヒーカップとお皿を片付け､
いつまでもいる樹に注意しようと､話し掛ける事にした｡
高地「おい､樹｡あと､1時間半で閉めるぞ」
樹「もう､そんな時間か?」
高地「お前なぁ…(ーー;)」
樹「それより､高地｡昨日､カフェの更衣室と控え室に設置してくれた防犯カメラの映像に､バイトの後輩が映ったんだ」
高地「それがどうしたんだよ?」
樹が「見てみろ」と､俺にノートパソコンの映像を見せてくれた｡
高地「…これは( ; ﾟДﾟ)!」
樹「あぁ､やっぱり間違いなかった｡マズイ事になったぜ(ーー;)」
これ､大輝に伝えるべきか?
今､ジェシーが大輝の様子を見に行っているみたいだけど｡
樹「ジェシーが戻ってきたら､アイツにも伝えるぞ｡それに…」
ジェシー「高地､大変だ!」
高地「どうしたΣ( ﾟДﾟ)!?」
ジェシー「大輝が大光の家に行った!大光に用があるからって」
俺と樹は顔を見合せ､「ヤバい…!」と青ざめた｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年12月5日 20時
