狂犬と歌姫の条件 Part7 (ページ13)

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大輝サイド

俺は夢を見ていた｡

それは､俺と大光が幸せに過ごしている夢｡

大光『大輝､早く来いよ(*^^*)!』

大輝『待てって､大光(^_^;)!』

大光に手を引かれて､港町の浜辺を走っている俺｡

振り返った大光は､太陽のように眩しい笑顔を見せている｡

大光『大輝､よいしょっ!』

大輝『お､おいっ…//』

大光『あはは!俺は幸せだぁーーーーーっ(≧▽≦)!!』

大輝『あ…あはは!俺も…//』

急に大光に持ち上げられて､回転させられる｡

あっ…いわゆる､回転ハグだ｡

大光の首に腕を回して､しっかり掴まる俺｡

幸せそうな笑顔に､少し顔を赤くして笑みを浮かべてしまう｡

俺が大光に人魚だと打ち明けて…告白して…｡

その時も､回転ハグしたっけ｡

しばらくして､下ろされると大光は俺を見つめた｡

大輝『そんなに見つめんなよ…恥ずかしいじゃん//』

大光『お姫様が可愛いから､見つめてるじゃん(*^^*)♡』

大輝『バカッ…//』

あっ､ツンデレが出てしまった｡

でも､大光はそんな事は気にせず､『チューしていい?』って聞いてくる｡

俺は恥ずかしながらも､コクコクと頷いた｡

すると､大光は笑みを浮かべると､ゆっくりと顔を近づいてくる｡

俺は目を瞑って､大光からのキスを待っていた…その時!

ゴロゴロゴロ…(雷雲の音)!

大光『な､何だっΣ( ﾟДﾟ)!?』

目を開けると､空が急に黒い雲で覆われていて暗くなっていた｡

雷がゴロゴロゴロ鳴っているし…｡

ザッパァァァン!!

大光&大輝『ええっΣ( ﾟДﾟ)!?』

海が急に荒れてきて､大きな波が寄せてきて…｡

大光『うわぁっ(＞_＜)!?』

大輝『大光Σ( ﾟДﾟ)!?』

大光が大きな波に飲まれそうになり､俺はアイツの手を掴む｡

大輝『大光!絶対に手を離すな!』

大光『う､うん…!』

何とか大光を引き戻そうとするけど､大きな波は大光を連れ去ろうとする｡

大光を失いたくない…失わせるもんかっ( ｀ー´)!

『その少年は､我の物だ!!』

大輝『(誰かの声!?)』

今､海から声がしたよな!?

そう思いながらも､大光の手を必死に離さない｡

大光『うわぁっ!た､大輝ーーーっ(＞_＜)!!』

ところが､嵐が来て風の強さで､

とうとう繋いでいた大光の手が離され､アイツは大きな波に飲まれてしまった｡

大輝『大光ーーーーーっ( ; ﾟДﾟ)!!』

大輝「…っ!?夢か…」

目を覚まして起き上がり､壁掛けの時計を見ると19:00｡

俺､こんなに寝ていたのか…｡