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矢花サイド
シーニュ一族の人魚である龍は､
バレエが得意で踊ることが大好きな少年なんだ｡
そして､この一族の族長でもある｡
彼は
3人のお兄さん(実は血が繋がっていない)や学校のクラスメイト達にいじめられ､
町の人々にキツく当たられ､辛い日々を過ごしてきた｡
この街の児童養護施設に入ったものの､職員達から知らんぷりされるなど変わらなかったんだ｡
そんなある日､俺と龍が出会ったんだ｡
松尾「バナさんのご家族は皆､優しくて｡ずっと一緒にいたいと思ったけど､ご迷惑が掛かると思って家を出ていっちゃったんだ…(´・Д・｀)」
大輝「出ていった後､どうしたんだよ?」
松尾「白鳥町に帰ったよ｡そこで､お兄ちゃん達が俺をいじめたことを謝罪してきて仲直りした｡お母さんは体調が優れなくて､一緒に過ごしたよ｡ちょっとの間だったけど､楽しかった…(T_T)」
大輝「おい､大丈夫か!?何で涙が…」
松尾「あの後､お母さんの容態が急変して亡くなったの｡2年前に…」
龍が泣いているのを見て､俺はハンカチを出して渡すと龍は「ありがと…//」と涙を拭いた｡
その後､お母さんのお葬式の日に喧嘩してしまい､距離を置くことになってしまった｡
モヤモヤしながら過ごしていた3月の春､俺は火災で起きたビルに逃げ遅れた｡
もう死ぬかと思った時､助けてくれたのが…｡
大輝「人魚に目覚めた龍…という訳ね」
松尾「倒れていたのがバナさんだと知って､ショックだったけど生きて良かった…(T_T)｡俺､バナさんを失ったら…」
矢花「あの時は､本当に死ぬかと思ったよ｡龍､本当にありがとう(^-^)」
松尾「ど､どういたしまして…//」
大輝「大変だったな｡矢花も龍も…」
矢花「うん｡こんぴー､俺の方こそごめん｡責めるような事を言ってしまって(´・д・｀)｡だけど､俺は人魚の存在を受け入れているし､君が人魚だという事も受け入れるよ」
大輝「矢花…」
俺は､こんぴーにニッコリ笑いながら言った｡
矢花「だって俺ら､親友で音楽大好き同士のコンビじゃん(*^^*)!」
大輝サイド
矢花「だって俺ら､親友で音楽大好き同士のコンビじゃん(*^^*)!」
俺に向かって､そうニッコリ笑った矢花｡
そうだ｡俺達は音楽の事ばかり話したり､
矢花の家に遊びに行ってセッションしたり､
一緒に音楽コンテストに出場したりしてきた仲なんだ｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月11日 21時
