狂犬と歌姫の条件 Part6 (ページ8)

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大輝サイド

大輝『何がキッカケで､興味を持ったの?』

矢花『ゲーセンにある､太鼓のゲームだよ｡太鼓の達人って言うんだけど､やった事ある(^-^)?』

大輝『(何だそれ…(￢_￢))いや､無いね…｡太鼓って事は､ドラムやってるの?』

矢花『主にベースだよ(^-^)』

はぁっ(;ﾟдﾟ)!?

太鼓なら普通､ドラムだろ(｀へ´)!

何て言えず､心の中でツッコんでおく｡

矢花『親父の部屋にはギターがあるんだけど､弾いている所を見たことがないし､そんなに影響は受けなかったよ』

大輝『へぇ～』

矢花『今野くんは何か弾ける?』

大輝『エレキギターだね｡今､修理に出してるけど』

本当は武器専用に改造してもらう為､樹さんに預かってもらってたけどな｡

矢花『今野くんのエレキギター､見てみたいなぁ｡そうだ!いつかセッションしようよ(*^^*)!』

大輝『セッション…』

矢花『うん!音楽大好き者同士､良いコンビになれそうじゃん(^-^)!』

大輝『…それ､面白いな｡コンビになれるかどうかは分からないけど』

音楽を楽しそうに話す矢花は生き生きとしていて､晴れやかだった｡

矢花は将来､音楽を生かす仕事をしたいと語っており､

俺もいつかは音楽を生かしたいと思っていたし､

俺達は友人になり､やがて親友に変わっていった｡

大輝「矢花に話し掛けられなくなって､嫌われたんじゃないかとか､不安だった｡親友を失ったんじゃないかって｡1番の親友を失いたくない…(´・_・`)」

矢花「こんぴー」

大輝「うん…?」

矢花の方を向くと､アイツは真剣な表情で口を開いた｡

矢花「俺だって､自分を理解してくれる親友を失いたくない｡俺､前に自分の夢を否定された事があったんだよ」

どーゆー事?

松尾「バナさんね､学校の先生から進路を変えるように言われたんだって」

忘れていたけど､矢花に寄り添っている黒髪の少年は松尾龍｡

白鳥の特性を持つシーニュ一族の人魚だ｡

っていうか､矢花とどーゆー関係だよ?

矢花サイド

俺は高校1年の進路調査で､

当時の担任の先生に将来の夢を否定された｡

どうすればいいんだろうと悩んでいた時､

同じクラスだった皇輝､浮所に金指､

そして和田くんに励まされ､

それぞれ将来の夢がある皇輝と浮所と金指､

一緒に向かって頑張ると決めた｡

さらに､俺の背中を押してくれたのが龍｡

彼に大好きな音楽をやめないでと言われ､そのお陰で続けるようになった｡