狂犬と歌姫の条件 Part6 (ページ6)

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矢花サイド

男性1「あの人間､人魚!?」

女性1「私達､シーニュ一族では無さそうね…?」

湖の中から勢いよくジャンプして出てきたのは､1匹の人魚｡

金髪に上裸､サーモンピンクの尾びれ｡そして､女子のように美しい顔立ち｡

大輝「矢花…」

俺を呼んだ?…という事は｡

矢花「君､本当にこんぴーΣ( ﾟДﾟ)!?うわっ(＞_＜)!?」

こんぴーらしき人魚は再び､ザッパーン!!と湖の中に飛び込むと､

すぐに顔を出して､こちらに泳いできた｡

大輝「矢花…黙っていて､ごめん(´・д・｀)｡それに…」

松尾「バナさーん!」

矢花「龍!」

お屋敷からバーン!と扉が開いて､男性と一緒に黒髪で白い服を着た手足の長い少年が出てきた｡

松尾「バナさんの友達が湖の中に飛び込んだと聞いて…あれ?(・・?)」

大輝「…」

松尾「(大輝を見て)バナさんの友達って､俺と同じ人魚だったの?(・・?)」

矢花「いや､俺は知らないし､初耳…(ーー;)」

男性2「(大輝に)君は､どこの一族の人魚なんだ?」

大輝「…オンディーヌ一族だ(右の手のひらを見せる)」

「「オ､オンディーヌ一族Σ( ﾟДﾟ)!!!???」」

槍を持っていた人達は､「し､失礼しましたぁぁぁっm(_ _)m!!!」と跪いた｡

大輝「な､どーゆー事Σ( ﾟДﾟ)!?」

松尾「???」

それは､こっちが聞きたいよ…(ーー;)｡

大輝サイド

男性1「ささ､どうぞ!紅茶とスコーンでございますm(_ _)m」

女性1「そのスコーンは､街のカフェで働いている仲間が作ったんですよ(^-^)」

大輝「(俺､めっちゃおもてなしされてるんだけど…(ーー;))」

矢花「ちょっと､皆さん!こんぴー､困ってるから( ; ﾟДﾟ)」

男性2「ですから､この方はオンディーヌ一族の人魚であり､バナさん殿のご友人ですよ!」

女性2「私達､シーニュ一族よりも位が高い一族ですから!」

そ､そうなの?(・・?)

松尾「あなたがオンディーヌ一族の人魚?どうりで､綺麗な顔立ちをしている人だと思った(^-^)」

矢花「龍､こんぴーが見てるから(ーー;)」

黒髪の少年は､さっきから隣にいる矢花に嬉しそうにくっついている｡

って､今はそれどころじゃない!矢花に謝って､説明しないと｡

大輝「矢花…あのさ｡この前の事だけど…」

矢花「うん…」

大輝「その…あの時…」

(第22話の22-2)

大輝『誰だって､言えない事もあるんだよ!だから､都合が悪いって言ってんの!お前なんかに､俺の気持ちなんか一生､分かんねぇよ(｀ヘ´)!!』