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30-11 ページ47

大輝サイド

嶺亜への手紙…そうか!

大輝「塾長、ありがとうございます!俺、アイツに手紙を書きます!記憶が戻るか分からないけど…」

手越「今野ちゃん、その意気だよ(^-^)」

大輝「はい!あっ、塾長」

手越「うん?」

大輝「クリスマスイブの日、空いてます?トゥルースラブで、クリスマスパーティーをやるんですけど」

手越「あー、行く行く(*^^*)!実は、前もって高地くんに言ったの。もちろん、嶺亜も連れて行こうと思ってるよ(*^^*)」

大輝「本当ですか!?ありがとうございます!当日、お待ちしていますね(^-^)!」

嬉しいなぁ。塾長も来てくれるなんて。

嶺亜は記憶が戻ればいいけれど…。

外に出ると、オレンジ色の夕陽を目にして日が暮れてきた事が分かった。

大輝「塾長、ハーブティーご馳走さまでした。アドバイス、ありがとうございます。失礼しますm(_ _)m」

手越「チャオ!また、いつでもおいで(^-^)」

大輝「はい、さようなら(^-^)」

塾長に見送られて、音楽塾を後にした。

よーし、帰ったら嶺亜に手紙を書かなきゃ!

急げ急げとばかりに走っていると、カフェから誰かが出てきたので思わず、電柱の影に隠れた。

大光「お疲れ様っす!失礼しまっす(*^^*)!」

制服姿で通学鞄を背負った大光だった。

アイツ、バイトが終わったのかな…。

大光は俺に気づかずに、家路へと向かっていく。

俺は大光の姿が見えなくなったのを確認してから、カフェに入った。

大輝「ただいま」

高地「お帰り、大輝。友達、元気そうだった(^^)?」

大輝「あー…まぁ、はい(^_^;)」

ダメだ、高地さんとジェシーさんには話せない…(ーー;)。

慎太郎「お邪魔してまーす(^^)!」

あっ、お巡りさんの慎太郎さん。

大輝「今日はお休みですか?」

慎太郎「うん、非番ね。だから、コーヒー飲みに来た(^^)」

大輝「ごゆっくり」

俺は頭を下げて、カウンターの奥の部屋に入っていった。

すぐに自分の部屋に入り、机の引き出しから便箋と封筒を出すと座って書き始める。

大輝「…とは言っても」

何て書けば、いいんだ…(ーー;)。

便箋と睨み合う中、カチコチ、カチコチと時計の音だけが鳴っていく。

30分後…。

大輝「だぁーーーっ(>_<)!!どーすりゃいいんだ!!」

シャーペンを持つ手は、全く動かない。

嶺亜と過ごした日々…俺の今までの事…嶺亜の事を想っている人魚や人達…。

大輝「…ぶつけようじゃん」

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月11日 21時

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