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大輝サイド
嶺亜への手紙…そうか!
大輝「塾長、ありがとうございます!俺、アイツに手紙を書きます!記憶が戻るか分からないけど…」
手越「今野ちゃん、その意気だよ(^-^)」
大輝「はい!あっ、塾長」
手越「うん?」
大輝「クリスマスイブの日、空いてます?トゥルースラブで、クリスマスパーティーをやるんですけど」
手越「あー、行く行く(*^^*)!実は、前もって高地くんに言ったの。もちろん、嶺亜も連れて行こうと思ってるよ(*^^*)」
大輝「本当ですか!?ありがとうございます!当日、お待ちしていますね(^-^)!」
嬉しいなぁ。塾長も来てくれるなんて。
嶺亜は記憶が戻ればいいけれど…。
外に出ると、オレンジ色の夕陽を目にして日が暮れてきた事が分かった。
大輝「塾長、ハーブティーご馳走さまでした。アドバイス、ありがとうございます。失礼しますm(_ _)m」
手越「チャオ!また、いつでもおいで(^-^)」
大輝「はい、さようなら(^-^)」
塾長に見送られて、音楽塾を後にした。
よーし、帰ったら嶺亜に手紙を書かなきゃ!
急げ急げとばかりに走っていると、カフェから誰かが出てきたので思わず、電柱の影に隠れた。
大光「お疲れ様っす!失礼しまっす(*^^*)!」
制服姿で通学鞄を背負った大光だった。
アイツ、バイトが終わったのかな…。
大光は俺に気づかずに、家路へと向かっていく。
俺は大光の姿が見えなくなったのを確認してから、カフェに入った。
大輝「ただいま」
高地「お帰り、大輝。友達、元気そうだった(^^)?」
大輝「あー…まぁ、はい(^_^;)」
ダメだ、高地さんとジェシーさんには話せない…(ーー;)。
慎太郎「お邪魔してまーす(^^)!」
あっ、お巡りさんの慎太郎さん。
大輝「今日はお休みですか?」
慎太郎「うん、非番ね。だから、コーヒー飲みに来た(^^)」
大輝「ごゆっくり」
俺は頭を下げて、カウンターの奥の部屋に入っていった。
すぐに自分の部屋に入り、机の引き出しから便箋と封筒を出すと座って書き始める。
大輝「…とは言っても」
何て書けば、いいんだ…(ーー;)。
便箋と睨み合う中、カチコチ、カチコチと時計の音だけが鳴っていく。
30分後…。
大輝「だぁーーーっ(>_<)!!どーすりゃいいんだ!!」
シャーペンを持つ手は、全く動かない。
嶺亜と過ごした日々…俺の今までの事…嶺亜の事を想っている人魚や人達…。
大輝「…ぶつけようじゃん」
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月11日 21時