検索窓
今日:16 hit、昨日:0 hit、合計:3,963 hit

30-10 ページ46

大輝サイド

これは…( ; ゚Д゚)!

俺と塾長が見たページに、衝撃的な事が書かれていた。

『くっ…!セイレーン一族の人魚達と交戦して、何とか倒せたのは良かった。だけどホッとした束の間、誰かが俺の項の刻印を刺した!恐る恐る後ろを見ると、ローレライの魔剣を手にした人間だったんだ…』

大輝「ローレライの魔剣だってΣ( ゚Д゚)!?」

手越「えっ、何それ( ; ゚Д゚)!?」

大輝「人魚の刻印を刺した人魚をセイレーン化させる、恐ろしい短剣です!嶺亜は、ソイツに刺されてセイレーン化したんです!」

手越「嘘だろ…( ; ゚Д゚)」

俺達は続きを知りたくて、日記帳に目線を戻した。

『顔はよく見えなかったから、セイレーン一族なのかも分からない。克樹を必死に守りたかった。愛する恋人を音楽塾まで行くように言ったけど、アイツはトラックに跳ねられて亡くなった。1人にするんじゃなかった…』

『如恵留先生に診てもらった所、ローレライの魔剣に刻印を刺されてから2週間ぐらいでセイレーン化してしまうらしい。兄さんと塾長に迷惑が掛かってしまう。克樹の葬式が終わったら、音楽塾を出ていこう』

『いよいよ音楽塾を出る日が来た。今度こそ、本当に俺の家とお別れだ。ごめんね、兄さん。塾長と仲良くやっていって』

大輝「それが原因でアイツは行方不明になった、というわけか…(´・д・`)」

手越「今野ちゃん!これ、君へのメッセージじゃない?」

塾長が指した所を見ると、何か書いてある。

『大輝。もう一度、お前に会いたかったな。俺の大切な幼馴染み…』

大輝「…嶺亜」

短いけれど、想いのこもった言葉に泣きそうになってくる…(T_T)。

嶺亜をセイレーン化した犯人、ローレライの魔剣。

あの時、カイゼリン・セイレーン化した嶺亜が持っていたローレライの魔剣を回収して、樹さんに渡した。

あれから連絡がないけど、調べているのに苦戦しているのだろうか…。

大輝「(嶺亜が持っていたローレライの魔剣を渡したのが犯人だとしたら、指紋が着いているはず。その指紋が一致する犯人が分かれば…)」

手越「ねぇ、今野ちゃん」

大輝「はい」

手越「嶺亜に手紙を書いたらどうかな?」

大輝「手紙ですか?」

手越「うん。実は嶺亜の日記帳の最後のページに、俺宛ての手紙が残してあったの」

大輝「塾長への?」

手越「読んだのは、嶺亜が発見されて病院に入院してからだけど。嬉しくて、涙が止まらなかったよ…俺、普段は泣かないのにね」

30-11→←30-9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。