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大輝サイド
手越「…俺､ダメだな｡保護者なのに､そんな事も気づけなくて(´・д・｀)」
大輝「塾長､あなたのせいじゃないですよ」
手越「いや､保護者として､あの子を守る事が出来なかった…(´・д・｀)」
塾長は顔を下に向き､唇を噛み締めた｡
手越「今野ちゃんには感謝してるよ｡嶺亜を助けてくれて､ありがとう｡それに比べて､俺は…」
大輝「塾長､顔を上げて下さい｡どうしたんですか?いつもの塾長らしくないですよ」
嶺亜の事で責任を感じたのか､塾長は落ち込んでばかりだ｡
あんなにポジティブで､嶺亜は生きているとか､
いつか帰ってくるって信じていたじゃない｡
手越「ごめん｡嶺亜が無事だったのは嬉しかったけど､あの子は記憶喪失になってる｡それがショックだから(´・Д・｀)」
大輝「…」
手越「今野ちゃん｡嶺亜の部屋､見る?」
俺は「是非､お願いします」と頷き､塾長に着いていって案内されたのは､3階の屋根裏部屋だった｡
元々は塾長が学生時代に使っていたんだけど､
嶺亜が居候すると聞いて､譲ったらしい｡
大輝「(ここが嶺亜の部屋…わりと広いタイプなんだね)」
勉強机にクローゼット､サイドテーブルに全身が映る鏡｡
スケートボードに､絵の具にパレットに筆にキャンバス｡
良い夢が見れそうな､ふかふかの大きなベッド｡
大輝「(嶺亜が使っていたエレキギター､それと女王ファンテーヌから授けられたスターフィッシュ・ハープも置いてある!)」
手越「そのままにしてあるんだけど､嶺亜がいつ帰ってきてもいいように､たまに掃除してるんだ」←綺麗好き
大輝「塾長は､今はどこの部屋で寝ているんですか?」
手越「1階の寝室だよ｡元々は母さんが使っていた部屋なんだけどね」
大輝「お父様の部屋じゃないんですか?(・・?)」
手越「あー､2年前まで埃っぽかったからねぇ｡大我と嶺亜が掃除してくれたお陰で､ピカピカになったんだけど｡ただ､親父の部屋が倉庫化しちゃったのよ｡色んな物があって(^_^;)」
だったら､捨てればいい話でしょ(ーー;)｡
大輝「それにしても､嶺亜はスケボーも絵も描いていたんですね｡あっ､勉強机に小型のラジオがある!」
手越「それは俺があげたの｡俺がパーソナリティーをやっている､生放送のラジオ番組を聴いているからね｡あの子､俺の大ファンだから(^^)」
大輝「へぇ〜…」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月11日 21時
