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その頃､トゥルースラブでは…｡
ジェシーサイド
ピンポーン♪
カフェの裏口で待っていると､チャイムが鳴って玄関のディスプレイを確認し､
樹が来たことが分かり､扉を開けた｡
ジェシー「樹!」
樹「ジェシー､悪いな｡これ､例のヤツだ(ジェシーにある物を渡す)」
ジェシー「サンキューな」
樹「おう｡バイトの後輩に気づかれるなよ?じゃあな」
樹を見送り､受け取ったある物を隠し持ちながら店内に戻った｡
大光「ありがとうございました!またのご来店､お待ちしています(^-^)!」
大光は会計を支払ったお客さんに挨拶して､見送っていた｡
俺はもちろん､高地とカウンター席にいる慎太郎も大光を見つめている｡
今はお客さんは慎太郎しかいないし､どうやって大光の目を盗むか…｡
ジェシー「高地｡ゴニョゴニョ…(高地に耳打ちする)」
高地「そうか､よし｡大光､シュトーレンの材料が足りないから買ってきてほしいんだけど､お願いできるかな?」
大光「いいっすよ!」
高地「ありがとう｡じゃあ､材料はこのメモに書いてあるから｡これ､財布とエコバッグね｡ゆっくりでいいから」
大光「ういっす!行ってきまっす(*^^*)!」
高地「行ってらっしゃーい(^-^)」
高地からメモと財布とエコバッグを受け取った大光は､カフェを出ていった｡
ジェシー「よし､今だ!高地､手伝って!」
高地「おう､分かった!慎太郎､出入り口を見張っててくれ!」
慎太郎「OK､任せとけ(^-^)!」
俺と高地は､樹から渡されたある物を持ってカウンターを離れた｡
その頃､大輝は…｡
大輝サイド
大輝「お邪魔します…」
手越「今野ちゃん､何か飲む?」
大輝「お任せで…」
塾長に音楽塾に来ないかと誘われて､お邪魔する事になった俺｡
最初は申し訳ないからと断ったんだけど､
「困っている人を見たら放っておけないっしょ」って言われて､そうなった｡
この人､面倒見も良くてお人好しなんだよなぁ…｡
リビングに案内されてテーブルに座って待っていると､塾長が飲み物を持ってきてくれた｡
手越「お待たせ〜｡ハーブティーでいい?」
大輝「ありがとうございます｡いただきます」
ハーブティーが目の前に置かれて､一口飲む｡
心も体も温まって､癒されていく感じ…｡
手越「あの子と今野ちゃんが幼馴染みだったなんてねぇ」
大輝「黙っていて､すみません…(ーー;)」
俺は､嶺亜が行方不明になった原因と街の森の湖で起きた事件の詳細を塾長に話した｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月11日 21時
