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大輝サイド
手越「あー､ごめんごめん!つい…(^_^;)」
大輝「つい…じゃないですって(ーー;)」
青木「(大輝に)変わった人だね…(^_^;)」
大輝「ごめんな､青木…(ーー;)」
塾長が近くにあった丸椅子を持ってきてくれて､「座りな」とすすめられたので､
俺達はハーフコートを脱いでから､「失礼します」と座った｡
嶺亜はというと､ベッドでスヤスヤと眠っている｡
大輝「あの､塾長｡早速､お聞きしたい事があるんですが」
手越「なぁに?」
大輝「ベッドに眠っているアイツ…嶺亜とは､どういうご関係ですか?」
大我様と塾長は師弟関係で､塾長にお世話になっていて､
今も音楽塾に居候しているとは､大我様から聞いていた｡
手越「嶺亜は､うちで居候している子だよ｡大我の従兄で…」
大輝「それは人間の世界での事です」
手越「えっ…(今野ちゃん､何でその事を知ってるの…?)」
大輝「塾長｡あなた､嶺亜の正体を知らないんですか?知らないで､居候させてるんですか?」
手越「えっと…(・_・;)(何て説明すれば…)」
青木「(小声で)こんぴー｡この人､何か顔が青ざめてない(´・д・｀)?」
大輝「(小声で)本当に知らなさそうな反応だな…」
俺や嶺亜､青木とは違って塾長は人間｡
ここは正直に正体を明かした方がいいね｡人間に正体を知られても､タブーじゃないし｡
大輝「塾長､信じられないかもしれませんが…」
手越「???」
大輝「実は俺､人間ではありません｡人魚なんです」
手越「…」
塾長は黙ってしまったけど､俺は続ける｡
大輝「そこで眠っている嶺亜も青木も､俺と同じく人魚です｡黙っていて､すみません｡俺はオンディーヌ一族という人魚です｡これを見てください｡一族の印だという証拠です」
俺は塾長に近づくと､刻印が印されている右の手のひらを見せてあげた｡
それでも､塾長は黙ったまま｡
大輝「塾長…?」
手越「…今野ちゃんもだったんだ」
大輝「えっ?ちょっと､塾長Σ( ﾟДﾟ)!?」
塾長は「実は…」と言いながら立ち上がり､服を脱ぎ始めた｡
いや､看護師さん､来るかもしれませんってΣ( ﾟДﾟ)!
青木「こんぴー!塾長さんの背中…」
大輝「えっ!?あぁっ…( ; ﾟДﾟ)!?」
青木が目線を向けたのは､塾長の背中にある印されている､人魚の刻印…｡
天使の翼が生えた人魚｡って事は…｡
大輝「塾長｡あなたもオンディーヌ一族の人魚だったんですね…!」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月11日 21時
