29-4 ページ31
大輝サイド
その後､矢花､優斗､大昇と保健室を後にして､
制服に着替えるため､更衣室に入った｡
優斗「あれ?大光がいないんだけど､もう着替え終えたのかな?」
大昇「じゃない?もう腹が減って､教室に行ったんじゃないの?」
優斗「だね｡俺達も､チャッチャと着替えようぜ(^-^)」
大昇「俺も腹へった〜」
優斗と大昇の笑い声が聞こえる中､俺も体操着から制服に着替える｡
何か昼飯､食べる気分じゃないけど､
高地さんが毎日､お弁当を作ってくれるからちゃんと食べなきゃ…｡
大輝「矢花｡俺､今日は一人で食べるわ」
矢花「えっ…分かった(こんぴー…大光の事､気にしてんのかな(´・Д・｀))」
教室に戻ると､大光の姿は無い｡
多分､浮気相手の生徒と昼飯､食べてるな…｡
俺も､どこかで食べよう｡
通学鞄からお弁当を出し､教室を出ると､
誰もいないであろう屋上に向かった｡
大輝「(やっぱ誰もいない｡ここでいいか)」
幸い､屋上は誰もいなかったので､
ここで食べることにした｡
座れる場所に行き､弁当箱を開けると…｡
大輝「やった!俺の大好きなハンバーグだ(*^^*)!」
大好物が入っていて､ガッツポーズをする俺(*^^*)｡
思わず､食欲が湧いてきた俺(*^^*)｡
ありがとう､高地さん(*^^*)｡
俺は「いただきます!」と､食べようとした時｡
ガチャ!
青木「あっ､こんぴー(^-^)!」
大輝「あ､青木(;ﾟдﾟ)!」
扉が開いて､お弁当を持っている青木が入ってきた｡
な､何で…?
青木「こんぴーを見掛けたから､一緒に食べたいなって(^-^)」
大輝「えっと…彼氏は?一緒に食べないの?」
青木「あー…先生に呼び出されたみたいで｡けど､問題を起こしたわけじゃないから(^_^;)!」
そう言いながら､青木は俺の隣に座った｡
青木が開けたお弁当は洒落ていて､
サンドイッチやポテトフライなど､
洋風なお弁当になっている｡
青木「いっただきまーす(*^^*)!」
小さなサンドイッチをパクッと､
一口で食べて頬張る青木｡
それを見て､俺もお弁当のおにぎりを食べる｡
アイツは俺が見ていることに気がついていないけれど､
右手の甲に､人魚の刻印らしき物がある｡
この前はよく見えなかったけど､
隣にいて近いから､よく見える｡
大輝「(あれは人魚で､悪魔の翼が生えている…もしや､青木は(;ﾟдﾟ)!)」
青木「もぐもぐ…どーしたの?」
俺はお弁当を置いて､ゆっくりと立ち上がると､
隠し持っていた短剣を出して､青木に向けた｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月11日 21時
