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大輝サイド
にしても､今朝から気づいてはいたんだけど大光､
雰囲気が変わったような気がする｡
髪はいつも下ろしているのにオールバック｡両耳には､黒い四角の形をしたピアス｡
別に髪型もアクセサリーも校則では禁止じゃないけど､あんなの大光じゃない気が…(・_・;)｡
大光「大輝､危ないΣ( ﾟДﾟ)!」
大輝「えっ…!?」
ボカッ!!
矢花「こんぴーΣ( ﾟДﾟ)!」
バスケットボールが向かってきて､俺の頭に命中し､そのまま意識を手放した…｡
大輝「う…ん…」
矢花「こんぴー!良かった…(^_^;)」
目が覚めると､目の前には白い天上｡
ゆっくりと右を向くと､ジャージ姿の矢花が心配そうに顔を覗いていた｡
大輝「えっと､ここは…」
矢花「保健室だよ」
そっか…俺､頭にバスケットボールが当たっちゃって…｡
大輝「矢花が運んだの…?」
矢花「いやいや!さすがに細身の俺が､君を運べるわけないでしょ(^_^;)!」
そりゃそうだ｡痩せ型の矢花が俺を担げるわけがない｡
大輝「じゃあ､誰が…」
矢花「大光がお姫様抱っこして､保健室まで運んだんだよ」
大輝「…そう」
浮気した大光が俺をお姫様抱っこねぇ…(¬_¬)｡
大輝「で､アイツは?」
矢花「まだ試合が残ってるからって､体育館に戻った｡代わりに俺が見ることになったんだよ｡保健室の先生､今日は休みだしね」
大輝「…」
矢花「あー､授業が終わった後にボールを当てた張本人が､こんぴーに謝りに行くって」
大輝「分かった…」
それから授業が終わるまで､矢花が俺の面倒を見てくれた｡
頭が少し痛むと言った時は､冷蔵庫から冷やせる物を持ってきて､
頭に巻いてくれたり､肩がこってると言った時はマッサージしてくれたんだ｡
矢花には申し訳ないと同時に､感謝でしかない｡
キーンコーンカーンコーン…｡
矢花「おっ､授業が終わった｡そろそろ､来るかな?」
ガラガラガラッ!(扉が開く音)
大昇「俺の不注意だ…こんぴー､怒ってるかな(ーー;)」
優斗「ちゃんと謝れば許してくれるよ(^_^;)｡…あっ､こんぴー｡起きたんだ」
大昇「矢花もいたのか」
大輝「うん」
そこへ､優斗と俺にボールを当てた張本人の大昇が入ってきた｡
大昇「こんぴー!マジでごめん(＞_＜)!」
大輝「いや､気にしてないから…」
大昇「良かった…(^_^;)」
優斗「頭､痛くない?大丈夫(´・д・｀)?」
大輝「少し痛みが引いてきたよ｡ありがと…」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月11日 21時
