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29-2 ページ29

大輝サイド

大輝「…」

浮気相手の事を聞こうと問い詰めようとすると、

向日葵のような笑顔を向けられた。

…ダメだ、とても問い詰められそうにない。

先生「おはよう。朝のホームルーム、始めるぞ」

そこへ先生が入ってきたので、仕方なく席に座るのだった。


大光「大昇、パス!」

大昇「おう!(大光にバスケットボールを投げる)」

大光「よっ!サンキューな!そりゃあ!(バスケットボールをゴールに向かって投げる)」

ピピーッ!!(笛の音)

大光「よっしゃあ(≧▽≦)!!」

優斗「やったな、大光(*^^*)!」

和田「よいしょっと」←バスケの得点係で、大光のチームのポイントを捲る

体育の授業でのバスケの試合、俺は体育座りで大光を目線で追っていた。

今朝、音楽室で大光とキスしていた生徒…。

大光よりも身長が低くて、黒髪だったけど顔までは見えなかった。

当然、学年も分かるわけがない。

ピピーッ!!(笛の音)

優斗「大光、よくやった(*^^*)!」

大昇「すげぇな(*^^*)!」

大光「狂犬の大光、絶好調(*^^*)!おーい、大輝!見てる〜(^-^)?」

2連続でゴールを決めた大光が俺に向かって、笑顔で手を振り、

思わず避けるように、膝に顔を埋めた。

やめてくれ、大光。お前が浮気相手の生徒とキスしていたのを見て、胸が痛くなる…。

大光「あれ?大輝、どうしたんだよ?狂犬の大光の勇姿を見て、嬉しくないの?なぁ…」

大昇「やめろよ、大光。再開するぞ」

大光「分かったよ…(ーー;)」

同じチームの大昇に諭されて、大光はめんどくさそうに返事すると試合に戻っていった。

矢花「こんぴー、大丈夫(´・Д・`)?」

大輝「矢花…」

隣で一緒に見ていた矢花が心配そうに話し掛けてきた。

矢花「朝のホームルームから元気がないからさ。大光の事で、何かあったの?(・・?)」

やっぱり、矢花はお見通しだ。

人魚の存在を知っていて、俺が人魚である事も知っていて理解している。

矢花「また、喧嘩でもした?(・・?)」

大輝「いや…矢花、信じてくれないだろうけど」

矢花「うん、話してみ」

大輝「アイツ、音楽室で他の生徒と浮気していた…」

矢花「浮気…ええっΣ( ゚Д゚)!?大光が!?だって、陽だまり湯に行った日は…」

大輝「織山だろ。確かに、アイツとは何もない事は分かってるし。織山はない。勉強会でも、大光は織山を嫌がっていた」

矢花「って事は、織山くんはシロだね」

29-3→←第29話 浮気疑惑、再び



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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月11日 21時

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