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大輝サイド
大輝「…」
浮気相手の事を聞こうと問い詰めようとすると、
向日葵のような笑顔を向けられた。
…ダメだ、とても問い詰められそうにない。
先生「おはよう。朝のホームルーム、始めるぞ」
そこへ先生が入ってきたので、仕方なく席に座るのだった。
大光「大昇、パス!」
大昇「おう!(大光にバスケットボールを投げる)」
大光「よっ!サンキューな!そりゃあ!(バスケットボールをゴールに向かって投げる)」
ピピーッ!!(笛の音)
大光「よっしゃあ(≧▽≦)!!」
優斗「やったな、大光(*^^*)!」
和田「よいしょっと」←バスケの得点係で、大光のチームのポイントを捲る
体育の授業でのバスケの試合、俺は体育座りで大光を目線で追っていた。
今朝、音楽室で大光とキスしていた生徒…。
大光よりも身長が低くて、黒髪だったけど顔までは見えなかった。
当然、学年も分かるわけがない。
ピピーッ!!(笛の音)
優斗「大光、よくやった(*^^*)!」
大昇「すげぇな(*^^*)!」
大光「狂犬の大光、絶好調(*^^*)!おーい、大輝!見てる〜(^-^)?」
2連続でゴールを決めた大光が俺に向かって、笑顔で手を振り、
思わず避けるように、膝に顔を埋めた。
やめてくれ、大光。お前が浮気相手の生徒とキスしていたのを見て、胸が痛くなる…。
大光「あれ?大輝、どうしたんだよ?狂犬の大光の勇姿を見て、嬉しくないの?なぁ…」
大昇「やめろよ、大光。再開するぞ」
大光「分かったよ…(ーー;)」
同じチームの大昇に諭されて、大光はめんどくさそうに返事すると試合に戻っていった。
矢花「こんぴー、大丈夫(´・Д・`)?」
大輝「矢花…」
隣で一緒に見ていた矢花が心配そうに話し掛けてきた。
矢花「朝のホームルームから元気がないからさ。大光の事で、何かあったの?(・・?)」
やっぱり、矢花はお見通しだ。
人魚の存在を知っていて、俺が人魚である事も知っていて理解している。
矢花「また、喧嘩でもした?(・・?)」
大輝「いや…矢花、信じてくれないだろうけど」
矢花「うん、話してみ」
大輝「アイツ、音楽室で他の生徒と浮気していた…」
矢花「浮気…ええっΣ( ゚Д゚)!?大光が!?だって、陽だまり湯に行った日は…」
大輝「織山だろ。確かに、アイツとは何もない事は分かってるし。織山はない。勉強会でも、大光は織山を嫌がっていた」
矢花「って事は、織山くんはシロだね」
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月11日 21時