第29話 浮気疑惑､再び ページ28
大輝サイド
次の日の朝｡
大輝「おはよ〜…あれ?大光がいない…」
教室に入って席に着いて隣を見ると､大光の姿が無かった｡
通学鞄を掛けている事から､もう既に来ている事が分かる｡
矢花「おはよう､こんぴー(^^)」
和田「おはよう(^^)」
大輝「あっ､おはよう」
そこへ､矢花と和田が「寒い〜」と言いながら入ってきた｡
優斗「矢花にわっち､おはよう(^-^)!」
大昇「おはよう〜(^-^)」
和田「あれ?大光はまだ来てない?」
大輝「通学鞄があるから来てるよ」
優斗「あと､15分で朝のホームルームが始まっちゃうよ( ; ﾟДﾟ)!」
大昇「ヤバイじゃん!俺､探しに…」
大輝「いや､俺が探しに行く｡すぐに戻るから!」
そう言って､教室を飛び出した｡
大輝「どこにいんだよ｡あと10分で､始まる…(ーー;)」
あちこち探すも､大光が見つからない｡
階段の踊り場や体育館には､いない｡図書室はあり得ないし…(ーー;)｡
大輝「…うん?」
耳を澄ますと､どこからか話し声が聴こえてくる｡
大輝「(音楽室からだ…)」
こんな朝っぱら､カップルが人目を盗んでイチャついてるのか…?
邪魔しちゃ悪いからと分かっているのに気になってしまい､
抜き足差し足忍び足で歩いていき､音楽室の扉をそっと開けた｡
すると､俺はとんでもない光景を見てしまったのだ｡
大輝「(…何で)」
ピアノの近くで､背後の生徒とキスしているのは…｡
大輝「(大光…( ; ﾟДﾟ)!)」
大光が俺以外の生徒と…｡
背後の生徒は顔が見えないので､誰なのかは分からない｡
アイツ…浮気なんかしやがって…(｀ヘ´)!
流石に怒りが抑えきれず､音楽室の扉に触れようとした時｡
キーンコーンカーンコーン…｡
チャイムが鳴ってしまい､大光と相手の生徒が出ようと来て､
俺は咄嗟に近くのトイレに隠れた｡
トイレの扉を少し開けて覗くと､俺には全く気づかず､
浮気相手の生徒と一緒に階段を下りていった大光｡
生徒は後ろ姿だったので当然､顔は見えない｡
モヤモヤする中､誰もいなくなった事を確認してトイレを出ると､
階段を下りて教室へと戻る事にした｡
矢花「あっ､こんぴー｡どこに行っていたの?大光なら戻ってきたよ?」
大輝「あっ…」
大光は自分の席にいて､俺に気づくと「おはよう(^-^)!」と何事も無かったように挨拶する｡
大輝「お前!おはようじゃ…」
大光「今日も寒いけど､良い天気だねぇ(*^^*)」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月11日 21時
