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大光サイド
大光「大輝!」
階段の踊り場に行くと、やっぱり大輝がいた。
段差に座っている大輝は音楽プレイヤーを手に、イヤホンを着けている。
あの子は俺に気がついたようで、イヤホンを外した。
大輝「大光」
大光「教室にいないから、探したよ(^_^;)」
大輝「あー…それはごめん」
大光「よっこらっしょ(大輝の隣に座る)。カフェで開催されるクリスマスパーティー、大輝も出るんだろ?」
大輝「うん。昨日、帰りにパーティーのプレゼント交換会のプレゼント、買いに行ったんだ」
大光「俺も。大輝のクリスマスプレゼント、欲しいな〜(^-^)」
大輝「俺だって、大光のクリスマスプレゼントが欲しいよ。そうそう。矢花もパーティーに参加するって(^-^)。和田は不参加」
大光「そっか。優斗と大昇はお店の手伝いで不参加だってよ」
和田が不参加なのは残念だけど、矢花が参加するだけでも嬉しい(*^^*)。
アイツ、プレゼント交換会用のプレゼントは何を用意するんだろ?
音楽好きだから、音楽プレイヤーのイヤホンか?
大輝「そういえば昨日、俺が帰ってきた時はお前、出前でいなかったよな」
大光「あー、ごめんな?塾長から出前をお願いされて」
大輝「塾長、随分と出前を頼むよね。カフェに、よく来てるのに(^_^;)」
大光「まぁな〜(^_^;)」
実は昨日、出前を頼んだ塾長から病院に持ってきてほしいとお願いされた。
塾長の知り合いでも入院しているのだろうか…と思いつつ、
ホットティーとチョコケーキのスイーツセットを持っていき、
病院の入り口前で待っていた塾長と合流したんだ。
一緒に病室に行こうと思ったけど、塾長に「後は俺が持っていくから」と言われて、
仕方なくスイーツセットを渡して、別れてカフェに戻ったというわけだ。
大輝「(塾長の友人が入院してるのかな?大我様や加藤さんって事は、無かったし…)」
大光「大輝…?何か悩ましそうな顔をしてるけど」
大輝「あー…ごめん。ちょっと昨日、カフェに帰る途中の事を考えてた」
大光「何かあったの?(・・?)」
大輝「お前には話してもいいよね。俺が人魚である事を知っている訳だし」
大光「…聞かせて?」
大輝は俺を見て頷くと、少し目を伏せながら話し始めた。
大輝サイド
大輝「…というわけ」
俺は昨日、カフェに戻る途中での出来事を大光に話した。
大光「B組に紛れていたなんて…で、ルガン一族って何だ?」
大輝「鮫の特性を持つ一族だ。海のギャングだから、凶暴と言われているんだ」
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月11日 21時