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大輝サイド

出前か…大光にクリスマスプレゼントを買った事を話そうと思ったのにな。

高地「大輝もクリスマスプレゼント、買いに行ったの?」

大輝「あー、はい。大光の分とプレゼント交換会用の」

高地「それはお疲れさん。あっ、ダイニングルームにおやつを用意してるから食べな(^-^)」

大輝「ありがとうございます。社長、山下さん。ごゆっくりm(_ _)m」

滝沢&山下「ありがとう(^-^)」

俺は「失礼しますm(_ _)m」と挨拶して、カウンターの中にある部屋へと入っていった。

ジェシー「にしてもさ。塾長から出前が来たんだけど、何で病院に持ってくるようにって言ったんだろ?」

高地「誰かのお見舞いとか?」

こんな重要な会話をしていたとも知らずに…。


次の日…。


大光サイド

大光「おはよ〜(*^^*)!」

矢花「おはよう、大光(*^^*)」

教室に入ると、席でスマホの動画を見ていた矢花が顔をあげた。

大光「何見てんの?(・・?)」

矢花「うちの学校の生徒が、街の広場でキーボードを弾きながら歌っていたから許可を貰って撮ったんだ。その動画だよ。ストリートミュージシャンって奴(^^)」

ストリートミュージシャンねぇ…。

大光「俺らのクラスメイト?」

矢花「いや、一学年下の後輩だよ。こんぴーが転校してくる2ヶ月前に、転校してきたんだ」

大光「じゃあ、今年の4月か」

矢花「そうだね。ほら、映っている彼だよ」

動画には、明るい茶髪でイケメンだけど可愛らしい顔立ちで目が大きく、

黄土色の制服のジャケットにタータンチェックのズボン、

カッターシャツに桜のようなピンク色のネクタイをしている少年が、

歌い終わって「ありがとうございました!」と頭を下げていた。

矢花「大東立樹くんって言って、クラスメイト達からはリッキーって呼ばれているんだって」

大光「ふーん…そうだ!大輝…あれ?(・・?)」

席の方を見ると、大輝の姿が無かった。

通学鞄を机に掛けているから、もう来ている事が分かる。

大光「矢花、大輝は?一緒に登校してきたんだろ?」

矢花「あー…今日は、途中で会ってないや」

大光「そうか。ちょっと探してくるわ」

朝のホームルームの時間まで、あと20分。

それまでに見つけないと。

教室を飛び出し、図書室や購買を探すけど、見当たらない。

大光「屋上かな…いや、あそこかも」

向かった場所は、俺達が初めて喧嘩した、

人気のない階段の踊り場だ。

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月11日 21時

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