28-5 ページ23
大輝サイド
出前か…大光にクリスマスプレゼントを買った事を話そうと思ったのにな。
高地「大輝もクリスマスプレゼント、買いに行ったの?」
大輝「あー、はい。大光の分とプレゼント交換会用の」
高地「それはお疲れさん。あっ、ダイニングルームにおやつを用意してるから食べな(^-^)」
大輝「ありがとうございます。社長、山下さん。ごゆっくりm(_ _)m」
滝沢&山下「ありがとう(^-^)」
俺は「失礼しますm(_ _)m」と挨拶して、カウンターの中にある部屋へと入っていった。
ジェシー「にしてもさ。塾長から出前が来たんだけど、何で病院に持ってくるようにって言ったんだろ?」
高地「誰かのお見舞いとか?」
こんな重要な会話をしていたとも知らずに…。
次の日…。
大光サイド
大光「おはよ〜(*^^*)!」
矢花「おはよう、大光(*^^*)」
教室に入ると、席でスマホの動画を見ていた矢花が顔をあげた。
大光「何見てんの?(・・?)」
矢花「うちの学校の生徒が、街の広場でキーボードを弾きながら歌っていたから許可を貰って撮ったんだ。その動画だよ。ストリートミュージシャンって奴(^^)」
ストリートミュージシャンねぇ…。
大光「俺らのクラスメイト?」
矢花「いや、一学年下の後輩だよ。こんぴーが転校してくる2ヶ月前に、転校してきたんだ」
大光「じゃあ、今年の4月か」
矢花「そうだね。ほら、映っている彼だよ」
動画には、明るい茶髪でイケメンだけど可愛らしい顔立ちで目が大きく、
黄土色の制服のジャケットにタータンチェックのズボン、
カッターシャツに桜のようなピンク色のネクタイをしている少年が、
歌い終わって「ありがとうございました!」と頭を下げていた。
矢花「大東立樹くんって言って、クラスメイト達からはリッキーって呼ばれているんだって」
大光「ふーん…そうだ!大輝…あれ?(・・?)」
席の方を見ると、大輝の姿が無かった。
通学鞄を机に掛けているから、もう来ている事が分かる。
大光「矢花、大輝は?一緒に登校してきたんだろ?」
矢花「あー…今日は、途中で会ってないや」
大光「そうか。ちょっと探してくるわ」
朝のホームルームの時間まで、あと20分。
それまでに見つけないと。
教室を飛び出し、図書室や購買を探すけど、見当たらない。
大光「屋上かな…いや、あそこかも」
向かった場所は、俺達が初めて喧嘩した、
人気のない階段の踊り場だ。
17人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月11日 21時