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大輝サイド
クラゲ達に痺れたアイツらは「もうダメ…(〜_〜;)」と､座り込んだ｡
俺は座り込んで動けないアイツらの前に立つと､あの事を聞くことにした｡
大輝「俺の仲間は､ローレライの魔剣というアイテムでセイレーン化したんだ｡知ってるか?」
内村「はっ…?何それ…(・_・;)」
元木「んなもん､知らな…ううっ(＞_＜)」
この反応だと､本当に知らないようだ｡じゃあ､コイツらって事はない｡
大輝「もう1つ､聞きたいことがある」
元木「な､何だよ…」
大輝「文化祭の日､俺はルガン一族の生徒2人に襲われて物置小屋に閉じ込められたんだ｡命じたのは､お前らなの?」
大光に助けられて物置小屋に出た時､その場にいたのは元木と内村ではなかったんだ｡
となると､コイツらが命じた可能性がある｡
内村「俺らは､そ､そんな事してない…!」
大輝「嘘だろ」
元木「嘘じゃ…ねぇよ…｡俺らは…B組は…合奏の発表の練習していて…」
内村「それに…お前が…オンディーヌ一族だなんて…知らなかった…もん」
大輝「はぁ(¬_¬)?」
元木「この所…海中で､オンディーヌ一族と…接触していなかったからな…｡俺と颯太は…1年前に､人間の世界に来たんだ…」
内村「俺らよりも…先に人間の世界に来た…セイレーン一族の姫君を…守る為に…来たんだよ」
セイレーン一族の姫君だって!?
大輝「つまり､専属
内村「そういう所かな…」
大輝「とにかく､お前らが犯人じゃないって事は分かった」
元木「ふっ…じゃあ､このまま俺らを殺せよ…｡俺らじゃないって分かったんだから」
大輝「殺す…?俺はそんな事しない」
元木「はぁ?お前…何言ってんだよ｡俺らは敵同士なんだ…ぞ…」
大輝「いくら敵でも､俺は殺さない｡そんな事をしても無意味だからだ」
内村「…どーゆー事?」
どういう事かって…大昔からオンディーヌ一族とその一族に仕えるニクス一族､
セイレーン一族とその一族に仕えるルガン一族は敵同士で､鉢合わせしてはその場で争ってきたと聞かされてきた｡
セイレーン一族は残酷な心の持ち主で､邪魔したり妨害してきたりと酷い事ばかりしてくると聞き､
基本的に､セイレーン一族の人魚が住む港町の海に行く事は禁じられているんだ｡
争いになると厄介だからだ｡
だけど､湖の底が荒れてしまってからは､俺らオンディーヌ一族も港町の海に住み着く事になり､
セイレーン一族やルガン一族に警戒しながら暮らしていたんだ｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月11日 21時
