狂犬と歌姫の条件 Part6 (ページ16)

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大輝サイド

大輝「いいけどさ｡どこか良いお店､ないかな…」

青木「俺､良いお店を知ってる(^^)!アクセサリーを売ってるんだけど…」

大輝「(大光が喜びそう!)行く行く!」

アクセサリーは俺も好きだし､オソロで買おうかな?

まぁ､お店に行ってから選ぶか｡

青木「こっちだよ～!」

大輝「ちょっと待て…(はっ?)」

青木が手を振りながら走り出した時､アイツの右手の甲を見て息を呑んだ｡

あれって…刻印?一瞬だったから､よく見えなかった…｡

青木「こんぴー､早くぅ～!」

大輝「あー､ごめん!今､行くから!」

俺の気のせいかな?

いや…どうだろ｡とりあえず､今は大光へのクリスマスプレゼントを買うか｡

その頃､大光は…｡

大光サイド

渡辺「いらっしゃいませ(^-^)!」

次に俺らがやって来たのは､有名な美容家がオーナーを務めるコスメショップ｡

目的は俺と檜山の彼女へのクリスマスプレゼントを買いにだ｡

檜山「バスソルトだけじゃ足りないから､リップクリームをあげようかなって(^-^)」

大昇「(小声で)だけどこの店､どれも高額だよ(^_^;)?」

檜山「部活を引退後にバイトを始めて､それで貯めたお金で買うから大丈夫!」

優斗「リップクリームのコーナー､あったよ!どれにする?」

檜山「迷うなぁ｡桃のリップクリームは､プレゼントした事があるからなぁ…(^_^;)」

大昇の言う通り､どれも高すぎる｡

そりゃそうだ｡オーナーの美容家が､有名人だからなぁ｡

大輝へのクリスマスプレゼント､どれにしようか全然､分からん…(ーー;)｡

これまでのプレゼントを振り返ると､夢の国では人魚の形をしたネックレス､

大輝の誕生日はピンク色の真珠の指輪…｡

どれもアクセサリーばっかりなんだよ｡

あの子がアクセサリー好きなのは知ってるけど､

今回もあげたら流石に飽きられるような気が…｡

大昇「大光!リップクリームなんだけどさ､どれがいいかなって｡檜山が」

大光「うん?どれも果物ばっかりじゃん」

葡萄､グレープフルーツ､苺…そして､値段は1500円｡たけぇ…(ーー;)｡

大光「俺はセンスないタイプだけど…苺がいいんじゃね?」

檜山「マジ!?サンキュー､大光!買ってくる(^-^)!」

檜山はルンルン気分で､レジに向かっていった｡

優斗「そうだ｡大光､こんぴーへのクリスマスプレゼント､決まった?」

やべっ､考えてなかった…(ーー;)｡

大輝の好きなもの…うん?

大光「…決まった､あの子へのクリスマスプレゼント」