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大輝サイド

俺に話し掛けてきた男性…渡辺翔太さんは、

美容に詳しい、コスメショップの店員さんだ。

ここのコスメショップのオーナーは街で有名な美容家で、

いつも在庫切れになって入手困難、予約待ちになる程の大人気のスキンケアセットを開発した、

凄い人で渡辺さんも尊敬している人との事。

大輝「(大光へのクリスマスプレゼントを探してるなんて、聞きづらいな…。大体、アイツはコスメなんか使わないし…(ーー;))あの、クリスマスパーティーでプレゼントの交換会をやるんですけど、男子でも使えるコスメはどれがいいかなって」

渡辺「それでしたら…」

渡辺さんは店内を見回して、ある商品を見つけると手にとって持ってきてくれた。

渡辺「こちらの商品は、いかがでしょうか?」

大輝「スキンケアフェイスマスク、5枚セット?(・・?)」

確かに使えるけど、大光だったら流石に使わないよ…(ーー;)。

とはいえ、クリスマスパーティーのプレゼント交換会にはいいかも。

渡辺「色んな香りがあるんですよ。薔薇とか、シトラスとか…」

5枚セットは3000円、10枚セットは6000円か…。

思ったけど、このコスメショップの商品、どれも高額すぎる。

高校生のお金じゃ、バイトして貯めても絶対に買えない。

渡辺さんがすすめてくれたスキンケアフェイスマスクが1枚、1500円もするんだよ?

大輝「(5枚セットなら充分だ)じゃあ、それにします」

渡辺「ありがとうございます。じゃ、好きな香りのスキンケアフェイスマスクを5枚、選んでレジに持ってきてください(^-^)」

渡辺さんは「失礼しますm(_ _)m」と、俺から離れていった。

さて、どれにするかな…。

ドンッ!

?「うわっ(>_<)!?」

大輝「っ!?大丈夫か!?」

ハーフコートを着た男子が俺にぶつかって、よろけて倒れてしまった。

俺は慌てて、倒れた男子を起き上がらせてあげる。

?「あ、ありがとう…(^_^;)」

黒髪で俺と同じく女子のような顔立ち。

俺と同じハーフコートを着ている事から、同じ学校に通う生徒で間違いない。

だけど、俺のクラスにはいなかったな…。

大輝「えっと、俺と同じ学校の生徒…だよね」

?「あっ、うん。あー!」

大輝「な、何(¬_¬)?」

?「君、文化祭で『ウエスト・サイドストーリー』でマリア役をやっていたでしょ(^^)!」

大輝「そうだけど…(ーー;)」

?「うちのB組でも話題になっていてさ!あっ、俺は青木滉平!軽音部に所属していたの(*^^*)!」

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月11日 21時

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