第26話 失いたくない親友 ページ2
大輝サイド
大光&優斗&大昇&和田「矢花が欠席?(・・?)」
大輝「今日は大事をとってお休みするってさ」
休み時間､矢花が体調不良で学校に来ないことを告げると､大光達はキョトンとした｡
矢花が心配になった俺は職員室に行って先生に聞くと､
矢花のお母さんから電話があって､そう伝えられたそうだ｡
優斗「矢花が学校休むの､珍しいな」
大昇「わっちは高1から3年間､同じクラスだろ?矢花､欠席した事あった?」
和田「いや､初めてじゃないかな…」
大光「大輝､矢花に連絡してみ?」
大輝「今､LINEしてる」
だけど､気づいていないのか既読にはならず､1時間目の授業が始まるチャイムが鳴ってしまった｡
それから休み時間にLINEをチェックするも､既読になっていなかった｡
俺の事､気にしてるのかよ…(ーー;)｡
とはいえ､俺のせいだしな…｡
放課後､お見舞いも兼ねて謝りに行くか｡
キーンコーンカーンコーン…｡
大光「俺も付き合ってあげたいけど､バイトが入ってるから｡ごめんな?」
大輝「別にいいよ」
放課後になり､大光は下駄箱で運動靴から革靴に履き替えながら謝ると､俺は首を横に振った｡
大光「店長とジェシーさんには､俺から伝えておくぜ｡矢花にお大事にって伝えてくれ｡じゃ､また明日な(^-^)」
大輝「ありがと｡またな(^-^)」
バイトに向かう大光と別れ､矢花の家に向かった｡
矢花の家(3階建ての正方形の一軒家)は遊びに行った事があるので､何となく道は覚えている｡
遊びに行った日は一緒に楽器セッションをしたり､歌ったりしていたんだ｡
矢花には4才下の中学2年生の妹さんの結ちゃんがいて､
矢花と遊んでいた時に帰ってきて挨拶した事があって､すぐに仲良くなった(^^)｡
大輝「(矢花の奴､大丈夫かな｡ちゃんと謝らないと…)」
家に辿り着いて､深呼吸してからピンポーン♪とインターホンを押した｡
矢花の母『どちら様ですか?』
インターホンから矢花のお母さんの声が聞こえた｡
確か､街の図書館で働いているって矢花が言っていたけど､今日はお休みなのか｡
大輝「突然､すみません｡今野大輝です｡息子さんが学校を休んだと聞いて､お見舞いに来たんですが」
矢花の母『わざわざありがとう｡だけど今､息子は病院に行っているのよ』
大輝「病院ですか…(嶺亜が入院している所かな)」
矢花の母『ごめんなさいね｡良かったら､家で待ってる?』
大輝「いえ､大丈夫です｡お大事にとお伝えください」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月11日 21時
