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高地サイド
高地「矢花くん、いらっしゃい。席はどこでも…」
矢花「あっ、違うんです。こんぴー、いますか?」
高地「ちょっと待ってて」
午後、大輝は友達が入院している病院にお見舞いに行ったけど、
もう帰ってきているのかな?
ダイニングルームやリビングを探すも、大輝の姿がない。
部屋にいるのかなと思い、コンコンコンとノックする。
シーン…。
高地「(返事がないな…まだ、帰ってきてないのかな)」
一応、確認しようと扉をそっと開けると、
大輝がベッドでうつ伏せになって眠っていた。
あー、ブルゾンもマフラーも手袋も帽子も、脱ぎっぱなしじゃん…(ーー;)。
ため息をつきながら、ブルゾンとマフラーをハンガーに掛けて、
手袋と帽子をサイドテーブルに置いた。
高地「大輝。矢花くんが来たんだけど。おーい?」
大輝「(-.-)Zzz・・・・」
疲れてるのかな…。しょうがない。
起こすのは流石に可哀想なので、断念して音を経てないように部屋を出た。
店内に戻って、とりあえず矢花くんに「出掛けていて、いなかった」と言った。
矢花「そうですか…(´・д・`)」
ジェシー「大輝と何かあったのか?」
矢花「いえ、何でもないです。こんぴー、どこに出掛けたか知ってますか?」
高地「友達のお見舞いに、街の病院に行ったよ。もう少ししたら帰ってくると思うけど、待つ?」
矢花「いえ、大丈夫です。突然、すみません。大光、また明日学校で」
大光「お、おう…」
矢花くんは「お邪魔しましたm(_ _)m」と、挨拶してカフェを出ていった。
高地「矢花くん、何だか元気なかったな。大光、心当たりはないか?」
大光「あー…大輝と喧嘩したらしいっすね」
ジェシー「えっ、マジ?あんなに仲良しなのに。何で俺達に相談しないんだろ?」
高地「俺達に迷惑を掛けたくなくて、言わなかったんじゃないか。人に言えない事や相談しにくい事だってあるんだから(ーー;)」
カフェを閉めた後、大輝に聞こうと思ったけど、
やっぱり聞きづらくて、ダメだった…(ーー;)。
何か隠してないよね…?
次の日…。
大輝サイド
和田「こんぴー、おはよう(^-^)!」
大輝「あっ、おはよう」
校門に入った瞬間、後ろから和田が手を振って走ってきた。
あれ?今日は矢花と一緒じゃない。
大輝「和田、矢花に会ってないの?」
和田「あー…今日はまだ」
方向は違うけど、矢花はいつも和田と登校している。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年8月15日 22時