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大輝サイド
大輝「あの､上田さん｡セイレーン一族の帝王の復活には､人間の器が必要なんですよね?どんな人間が相応しいのでしょうか…?」
上田「精神力の強い持ち主だ｡実は琳寧も､復活の器にされそうだったんだ」
大輝「えっ!?そうなのΣ( ﾟДﾟ)!?」
思わず聞くと､琳寧は頷いた｡
琳寧「琳寧だけじゃないよ｡今は亡くなってるけど､琳寧の友達も器にされそうになったの｡その事は､師匠から知らされたんだ」
上田「改めて､セイレーン一族の帝王の事だが｡港町の海底にある祠に封印されているんだ｡海を荒らす程の最強の力を持っていると言われているそうだ」
あっ､思い出した｡学校で習ったけれど､随分と前だったもんなぁ…｡
上田「あの日､琳寧を救出する事には成功したが､仲間が別の人間を使って帝王を復活させやがった｡そのせいで､天気が急変して嵐が起きやがった」
琳寧「それで､港町でパトロールしているお巡りさんから聞いたんだけど､海に出ていた船が海難事故にあって､乗っていた人達の殆どが犠牲になったんだ…(´・д・｀)」
嵐が急に起きて…海難事故にあった…｡
まさか､大光のご両親が亡くなった事故Σ( ﾟДﾟ)!?あの時だったのかΣ( ﾟДﾟ)!?
琳寧「こんぴー?顔色悪いけど…(´・Д・｀)」
港町で嵐が起きたのは､復活したセイレーン一族の帝王の仕業だったんだな…!
大輝「いや…」
上田「今も､帝王を復活させようと､人間の世界で生活しているルガン一族がいるかもしれねぇ｡あの時の嵐で､俺や琳寧の幼馴染み以外は全滅したと聞いたが､生き残りがいたとはな」
大輝「そういえば､俺が通っている学校にも､ルガン一族が紛れていました!」
上田「何…!?それは本当か…!?」
俺は頷くと､文化祭当日であった出来事を話した｡
琳寧「何て酷いことを…(´・_・`)」
上田「で､ソイツらが何で学校に生徒として紛れていたんだ?」
大輝「多分､帝王の復活に必要な人間を探しに来たんだと思います｡樹さんから警戒するように言われました」
琳寧「樹さんはニクス一族?だっけ｡それと､きょも様のマネージャーさんだったよね」
大輝「うん｡樹さんが問い詰めて調べた事で､俺を物置小屋に閉じこめたのが､生徒に紛れたルガン一族だった」
上田「今野がオンディーヌ一族だと知って､誰かに命令されたのか?うーむ…」
上田さんは両腕を組んで､考え込む｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年8月15日 22時
