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大輝サイド
琳寧「…というわけです」
大輝「なるほどねぇ…」
これがキッカケで､琳寧は人魚の存在を知ったわけか｡
っていうか､何で嶺亜が人魚だと知ったのはいつ頃なんだろ?(・・?)
上田「中村が人魚である事は､アイツの兄貴から聞いたんだ」
大輝「大我様ですか?」
上田「そうだ｡表向きは従兄弟として過ごしていると聞いた」
琳寧「嶺亜さんときょも様がまさか､兄弟だったなんてね｡でも､何となく似ている気がしたよ(^^)」
そんな話をしていると､奥さんが「お待たせしました」と注文した料理を持ってきたので､
話を中断して､鉄板焼きを頂く事にした｡
琳寧と上田さんにやり方を教えてもらい､材料を鉄板に引いて､
お好み焼きの引っくり返しにチャレンジする｡
このヘラ､使いづらいな…(ーー;)｡
大輝「せーの…よいっしょ!」
琳寧「お〜､初めてなのに上手く引っくり返した(^-^)!」
上田「なかなかやるじゃないか｡良い焦げ目だ(^^)」
大輝「どうも…」
ステンレスのヘラを使うのに苦戦しながらも､
どうにかお好み焼きを引っくり返した｡
同じく､食べてみたかったじゃがバターも鉄板の上で作り､
熱々のお好み焼きとじゃがバターをいただくことに｡
大輝「いただきます…あっつ(＞_＜)!」
上田「慌てて食うからだろ(ーー;)」
大輝「う〜…」
琳寧「あはは…(^_^;)」
お好み焼きも､じゃがバターも初めて食べたけど､
熱々だから､体がポカポカになっていく感じ…｡
琳寧と上田さんが注文した鉄板焼きの材料が来て､2人も引っくり返したりして､食べ始める｡
上田「琳寧､気をつけて食えよ」
琳寧「分かってますよ…あっつ(＞_＜)!」
上田「お前もかよ…(ーー;)」
2人のやり取りに､思わず笑みを浮かべてしまう｡
上田「なぁ､今野｡セイレーン一族に､帝王がいる事は知っているか?」
大輝「セイレーン一族の帝王?(・・?)」
そんなの､人魚だった頃に学校で習ったかなぁ…?
上田「その顔は知らないって事か」
大輝「はい､多分…」
上田「俺が記憶喪失を装って､人間の世界に来たのは話したな｡ここに来たのは元々､セイレーン一族の帝王の復活に必要な器に相応しい人間の男を見つけるためだったんだ」
大輝「それが上田さんの野望だったんですね」
上田「だが､琳寧と出会って俺は変わったんだ｡コイツは､俺を照らしてくれた太陽なんだ…//」
琳寧「師匠…//」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年8月15日 22時
