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大輝サイド
店内を見回すと､壁には芸能人のサインが描かれた色紙や写真が飾られていた｡
それに､茶髪でワイルドそうな男性のポスター､
CDのジャケットが､あちこちに飾られている｡
上田「ソイツが気になるのか?」
大輝「はい｡もしかして､上田さんのご友人ですか?」
上田「あぁ｡アイツは､この店のご両親の息子なんだよ」
大輝「息子さん(;ﾟдﾟ)!?」
言われてみれば､ご夫婦2人そっくりで､特に奥さんが似ているかも｡
奥さんは目がパッチリで､お肌が色白の美人さんだ｡
琳寧「赤西仁さん｡英語が堪能で､海外でも人気のアーティストなんだよ(^-^)」
上田「あぁ｡今は離れているけどな」
上田さんによると､赤西さんは9月から始まった全国ツアーの真っ最中で､
クリスマスの日が最終日との事だ｡
琳寧「琳寧と師匠は毎年､招待される形でコンサートに行っているの(^-^)」
大輝「そうなんだ」
上田「俺は結構､お世話になりっぱなしだけどな｡それより､どれにするんだ?」
上田さんが俺にメニューを見せてくれた｡
俺､生野菜は苦手なんだよな〜…(ーー;)｡
でも､じゃがバターとお好み焼きっていうのが気になる｡
大輝「俺､じゃがバターとお好み焼きで」
上田「よし｡じゃあ､俺もお好み焼きにするか｡琳寧は?」
琳寧「琳寧は焼きそばで!あっ､こんぴーと同じく､じゃがバターもお願いします(^-^)!」
上田「決まりだな｡すみませーん!」
決まった所で､上田さんが店主を呼んでメニューを注文した｡
琳寧サイド
こんぴーと一緒にランチするのは､初めてだった｡
1年前の夏休みまでは､克樹や村木と一緒にランチしに行ったりしていたけど､
克樹が事故で亡くなってからは､そういう事をしなくなり､
銭湯がお休みの日などで､師匠と2人で食べに行く事が殆どだったんだ｡
師匠と2人きりで食べに行くのは､もちろん楽しい…//｡
でも､寂しい気持ちもあったんだ…(´・Д・｀)｡
上田「久々だな､琳寧｡ダチと飯を食うのは」
琳寧「こんぴーの事ですか?(・・?)」
上田「他に誰がいるんだよ(^_^;)」
琳寧「は､はい｡そうですね…」
大輝「(銭湯の手伝いで忙しくて､それ所じゃなかったのかな?)」
気になった事があって聞いてみたい事があるので､
料理が来る前に､こんぴーに聞いてみる事にした｡
大輝&琳寧「あの」
上田「ハモったな…」
琳寧「こんぴーからいいよ」
大輝「いや､琳寧からで」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年8月15日 22時
