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大輝サイド

上田「中村の奴、未だに忘れているみたいだったな」

琳寧「何で、こんな事になったんですかね…(´・д・`)」

病院を出て、道を歩く俺達。

はぁ〜…何て声を掛けたらいいか、分からなかった…(´・_・`)。

俺を見て「知らない」って、ハッキリ言ったもんなぁ…(´・_・`)。

ぐぅ〜っ…(お腹が鳴る音)。

大輝「あっ…//」

上田「今野、腹減ったのか?」

大輝「は、はい…//」

琳寧「そういえば、もうすぐお昼だもんね。一緒にランチする(^-^)?」

大輝「だけど、銭湯はどーすんの?」

琳寧「今日はお見舞いに行くって、パパとママに伝えてあるし、たまには息抜きしたらって言われたから、今日1日、師匠と休息をとることにしたよ(^^)」

大輝「そう…」

琳寧「師匠、いいですよね?こんぴーも一緒で」

上田「構わねぇよ。じゃあ、商店街の飲食店で昼飯にしようぜ。今野、鉄板焼きは食った事あるか?」

大輝「いいえ。どんな食べ物なんですか?」

上田「まぁ、行ってみてからな。商店街に鉄板焼きの店があって、美味いんだ。案内してやるよ(^^)」

上田さんはニヤリと笑って、商店街に向かって歩き出す。

琳寧は「師匠!待って下さ〜い!」と追いかけ、俺も後に続いた。


日曜日だからか、街の商店街は人混みで溢れていた。

様々な飲食店やカフェ、ブティックや出版社などが並んでいて、

その中で逸れないように、上田さんの後に着いていく俺と琳寧。

やがて辿り着いたのは、大きな看板が飾られている赤い屋根の店だった。

大輝「『88』…?」

上田「88(ぱちぱち)と読むんだ。俺のダチのご両親が経営している、鉄板焼き店だ。さぁ、入ろうぜ」

ガラガラ、と横開きの扉を開けると、

男性の「いらっしゃい!」と、威勢の良い声が響いた。

店主「おっ、上田くんじゃないか(^-^)!」

店主の妻「琳寧くんも来てくれたのね(^-^)」

上田「お久しぶりですm(_ _)m」

琳寧「こんにちは(^-^)」

琳寧と上田さんは、鉄板焼き店のご夫婦に親しげに挨拶する。

店主「(大輝を見て)おや?その子は?」

大輝「あっ…今野大輝…です」

琳寧「琳寧の友達で、鉄板焼きを食べるのは初めてなんです」

店主の妻「そうなのね。うちの鉄板焼きは絶品よ。気に入ってくれると嬉しいわ(^^)」

大輝「はい…」

1番奥の目立たないテーブル席に案内され、琳寧と上田さんと向き合って座った。

2人は来る時は必ず、この席に座っているらしい。

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年8月15日 22時

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