狂犬と歌姫の条件 Part5 (ページ39)

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第25話帝王の存在ページ39

大輝サイド

大輝「ただいま…」

コインランドリーで洗濯物を終えて､カフェに帰ってきた｡

裏口から入って自分の部屋に戻ると､洗って乾燥した寝巻きや下着などを畳んでいく｡

大輝「(矢花…この前の事､気にしてるのかな(´・Д・｀))」

(第22話の22-2)

大輝『誰だって言えないこともあるんだよ!だから､都合が悪いって言ってんの!お前なんかに､俺の気持ちなんか一生､分かんねぇよ(｀ヘ´)!!』

俺が人魚であることや､嶺亜の事を知られたくない想いから､

あんな事を言ってしまったんだよな…｡

矢花を傷つけてしまったのは｡

初めて出来た人間の友達｡当初から気にかけてくれて､音楽が大好きで気が合って､

いつの間にか親友のような関係になった矢花｡

大輝「(俺のせいだ…(´・д・｀))」

矢花には､本当の事を言うべきかな｡

どうしようか迷いながら､畳んだ洗濯物をタンスやクローゼットに入れるのだった｡

大光サイド

大光「えっ?両方､出すんすか?(・・?)」

トゥルースラブに入って､ウェイター服に着替えて出てくると､

店長とジェシーさんに呼ばれて､カウンターに座った｡

クリスマス・イブの日に開催する､クリスマスパーティーの話だ｡

高地「今年は参加者が多くてさ｡大我､樹､北斗､慎太郎…」

ジェシー「大我と樹は昨年､仕事がぶつかって不参加だったしな(^_^;)」

大光「そうだったんすね」

当の俺は昨年､インフルエンザで不参加だったけどな…(ーー;)｡

大光「ケーキの他には､チキンやピザは欠かせないっすね」

高地「ピザは市販の生地に､野菜やチーズ､ハラミ等を買って作るとしよう｡チキンはケンタッキーでも頼んで…」

ジェシー「そういえば､大輝は参加するのかな?」

高地「あー､後で聞いてみようか」

店長とジェシーさんが話している中､

俺はクリスマスプレゼントを考えていた｡

あの子にピッタリなクリスマスプレゼント｡

ギターケース…高いよな(^_^;)｡

アクセサリー…夢の国にデートした時と､大輝の誕生日の時にあげたな(^_^;)｡

駄目だ…全然､思いつかねぇ(-_-;)｡

高地「それじゃあ､もうすぐ開店時間です｡今日もよろしくお願いしますm(_ _)m」

大光&ジェシー「お願いしまっす!!」

高地「大光､お店の看板を外に出して」

大光「了解っす!」

クリスマスプレゼントは休憩時間に考えよ｡

とりあえず､今は仕事に集中だ｡