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大輝サイド
大輝「大光､あのさ…」
ぐぅ〜っ…｡
大光「腹､減っちゃったな(^_^;)｡昼飯にしようぜ」
大輝「あっ…」
腹の虫が鳴ってしまい､大光はリビングを出ていってしまった｡
話すタイミングを失ったな…(ーー;)｡
まぁ､いつでも話せるからいいか｡
俺も大光に続いて､リビングを後にしたのだった｡
大光サイド
大光&大輝「ご馳走さまでした」
昼飯を食べ終えて一緒に皿洗いをした後､
大輝が昼寝をしたいと言い出した｡
急にどうしたんだろうと思いながらも､兄ちゃんの部屋を使っていいから､
と言ったけど､俺の部屋で寝たいと頼まれたので､そうしてあげる事にした｡
ベッドに寝転んだ大輝は「大光」と､俺の名前を呼んだ｡
大光「どうした?」
大輝「キス…して//」
あの子にお願いされたら､やらないわけにはいかないだろ…//｡
俺は隣に寝転がって､顔にゆっくりと近づいて見つめた後､
ナチュラルで艶々で可愛らしいピンク色の唇を重ねた｡
すると､大輝が首に手を回してきて､俺も背中に手を回す｡
キスが気持ちいいのか､俺から離れようとしない｡
しばらく目を閉じて､深いキスに夢中になっていたら､
大輝のすすり泣く声が聞こえて､思わず目を開けた｡
大光「大輝!?どうしたのΣ( ﾟДﾟ)!?」
大輝「ぐすん…(T_T)」
キスしただけで泣いている…?
大光「どうしちゃったんだよ…｡何かあった(´・Д・｀)?」
大輝「大光…俺…(T_T)」
いつもは泣かないのに､目からポロポロと涙を流す大輝｡
大光「俺で良ければ､話を聞いてあげる」
頬につたっている涙を指で拭いてあげ､大輝は涙目になりながら「ありがと…」と呟いた｡
大輝は少し落ち着くと､口を開いて話し始めた｡
大輝「大光が近道に使っていた森の中で､行方不明になった人々が見つかったニュースは知ってるよね…」
大光「うん…」
大輝「あれは湖に潜んでいた犯人がやった事だ｡大光も引きずり込んだ張本人で…でも､アイツの正体は…」
大光「アイツの正体は…?」
大輝「…俺の幼馴染みで､俺と同じオンディーヌ一族の人魚だったんだ(´・д・｀)」
大光「何だって…( ; ﾟДﾟ)!?」
大輝「だけど､アイツはオンディーヌ一族と敵対している一族の人魚によって､洗脳されていたんだ｡その一族の名は､セイレーン一族」
大光「セイレーン一族…」
大輝「うん｡今は洗脳が解かれて､行方不明になった人達と一緒に街の病院で入院している」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年8月15日 22時
