第24話 狂犬に包まれたなら ページ32
大光サイド
pipipi…pipipi…pipipi…(スマホのアラーム音)｡
大光「うーん…(=_=)」
目覚まし代わりのスマホのアラーム音で目が覚めて､起き上がると､アラームのスイッチを切った｡
眠い目を擦りながら､隣で眠っている俺の愛しいお姫様｡
大輝「むにゃむにゃ…(-.-)Zzz・・・・」
あの子は未だに､夢の中にいるみたいだ｡
睫毛が長いし､透き通るような白い肌はまるで白雪姫のよう…//｡
大光「(綺麗な寝顔…たまんねぇ//)」
もう我慢できるかっ｡
俺は大輝の上に覆い被さり､ゆっくりと唇を重ねた｡
大輝「…!?」
大光「うえっΣ( ﾟДﾟ)!?」
げっ!?目が覚めちゃった( ; ﾟДﾟ)!
驚いて思わず､唇から離れてしまう｡
大輝「い､いきなり､こんな…朝っぱらから､キスなんて､すんなっ…//」
大光「だって､大輝の寝顔を見ていたらキスしたくなっちゃって(^^)」
大輝「あのなぁ…//」
もう､照れちゃって〜(^^)｡
俺は小さく笑うと､大輝の顔を見て言った｡
大光「おはよう､大輝(^-^)」
大輝「おはよう､大光…(^-^)//」
そう言い､俺達は抱きしめあった｡
大輝サイド
洗面所で一緒に歯磨きをし､ダイニングルームで一緒に朝食を食べ､
皿洗いした後､俺がレンタルショップで借りてきたDVDを見ることにした｡
大光「えっ!?京本さんが出演したミュージカルじゃん!」
大輝「うん…オーディションを受けて､初めて出演したんだって」
本当はホラー映画にしようと思ったけど､アイツ嫌がるからやめた(^_^;)｡
借りてきたミュージカル『エリザベート』のDVDをプレイヤーに入れる｡
もちろん､大光が持ってきてくれた駄菓子を食べながらね｡
っていうか､大我様が全然出てこない…(ーー;)｡
大光はというと､タバコのような形をした駄菓子…シガレットをタバコのように吸いながら､つまんなさそうに見ている｡
大我様の出番は､2幕からなんだよなぁ…｡
でも､大光はその事を知らないみたい(^_^;)｡
俺はチーズあられを食べながら､まだかまだかと言うように見ていた｡
そして､1幕が終わって2幕が始まった｡
大光「あっ､京本さんだ!」
テレビに映っている､金髪で軍服を着た大我様は本物の王子様だ｡
オンディーヌ一族の中でも癒される程の美声の持ち主である大我様は､
『オンディーヌ一族の歌姫』という異名を持ち､同族の人魚達から慕われており､
女王ファンテーヌの後継者候補の一人でもあるのだ｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年8月15日 22時
