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23-11 ページ31

大光サイド

お姫様から添い寝のお誘いだなんて…//。

やべぇ…心臓が高速でバクバクしてきた//。

大光「よ、よ、喜んでぇぇぇ(≧▽≦)!!!」

大輝「(テンパるなんて、変な奴…(-_-;))」

大光「よいしょっと」

大輝「キャッ!?下ろせっ//」

大光「俺の部屋までご案内〜(^-^)♪」

大輝を軽々とお姫様抱っこして、階段を上っていく。

あの子は「下ろせ〜!」と恥ずかしながら、

ジタバタと暴れているけど、俺は無視した。

部屋に入り、ゆっくりと大輝をベッドに下ろす。

大輝「大光のバカッ//」

そんな事を言いながら、嬉しいくせに。

大光「まぁまぁ(^_^;)。ベッド、ちょっと狭いけど大丈夫?」

大輝「あー、俺は気にしないけど」

シングルベッドだけど、2人分は寝られる大きさ。

寒い時期なので、ニトリのNウォームをひいているから暖かいんだ。

大光「大輝、電気消す?」

大輝「消して。俺、そうじゃないと眠れないから」

俺は「ういっす」と頷くと、照明を消してベッドの中に入った。

隣には大輝がいて、ついチラチラと見てしまう。

でも、あの子はというと恥ずかしいのか、俺に背を向けていた。

振り向いてほしくて、愛しい恋人にそっと話し掛ける。

大光「大輝…」

呼んでも返事がない。寝ちゃったのかな…?

残念だけど、俺も寝ようっと。ダンスして疲れたし(^_^;)。

俺は目を閉じて、眠りに落ちていった。


約1時間後、時刻は0:00…。


大輝サイド

大光のベッドに入ってから、どうも眠れない…(ーー;)。

アイツが隣にいてドキドキしているのか…//。

いや、そうじゃない。嶺亜の事が気になって眠れないようだ。

大輝「う…ん…」

大光「(-.-)Zzz・・・・」←イビキをかいてる

大輝「全く…風邪ひくぞ(ーー;)」

ゆっくりと起き上がって、隣を見ると大光はだらしなく寝ていた。

相変わらず、寝相の悪い彼氏だな。

布団を被ってあげ、大光の頭を撫でる。

大輝「大光…」

寝顔は可愛いんだよな…いつまでも見ていたい。

窓から差し込む月の光が、俺達を照らす。

大輝「…うっ」

何故だ…何か、泣きそうになってくる…。

嶺亜は記憶喪失…大我様は、そう言っていた。

アイツをセイレーン化させたのは、セイレーン一族の人魚に違いない。

記憶喪失の原因は分からないけど、対応策を樹さんが調べてくれている。

大輝「嶺亜…嶺亜…(T_T)」

大光が横で眠る中、俺は一人、ポロポロと涙を流していた…。


第23話『あの子さえいれば』 終わり

第24話 狂犬に包まれたなら→←23-10



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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年8月15日 22時

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