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大光サイド
お姫様から添い寝のお誘いだなんて…//。
やべぇ…心臓が高速でバクバクしてきた//。
大光「よ、よ、喜んでぇぇぇ(≧▽≦)!!!」
大輝「(テンパるなんて、変な奴…(-_-;))」
大光「よいしょっと」
大輝「キャッ!?下ろせっ//」
大光「俺の部屋までご案内〜(^-^)♪」
大輝を軽々とお姫様抱っこして、階段を上っていく。
あの子は「下ろせ〜!」と恥ずかしながら、
ジタバタと暴れているけど、俺は無視した。
部屋に入り、ゆっくりと大輝をベッドに下ろす。
大輝「大光のバカッ//」
そんな事を言いながら、嬉しいくせに。
大光「まぁまぁ(^_^;)。ベッド、ちょっと狭いけど大丈夫?」
大輝「あー、俺は気にしないけど」
シングルベッドだけど、2人分は寝られる大きさ。
寒い時期なので、ニトリのNウォームをひいているから暖かいんだ。
大光「大輝、電気消す?」
大輝「消して。俺、そうじゃないと眠れないから」
俺は「ういっす」と頷くと、照明を消してベッドの中に入った。
隣には大輝がいて、ついチラチラと見てしまう。
でも、あの子はというと恥ずかしいのか、俺に背を向けていた。
振り向いてほしくて、愛しい恋人にそっと話し掛ける。
大光「大輝…」
呼んでも返事がない。寝ちゃったのかな…?
残念だけど、俺も寝ようっと。ダンスして疲れたし(^_^;)。
俺は目を閉じて、眠りに落ちていった。
約1時間後、時刻は0:00…。
大輝サイド
大光のベッドに入ってから、どうも眠れない…(ーー;)。
アイツが隣にいてドキドキしているのか…//。
いや、そうじゃない。嶺亜の事が気になって眠れないようだ。
大輝「う…ん…」
大光「(-.-)Zzz・・・・」←イビキをかいてる
大輝「全く…風邪ひくぞ(ーー;)」
ゆっくりと起き上がって、隣を見ると大光はだらしなく寝ていた。
相変わらず、寝相の悪い彼氏だな。
布団を被ってあげ、大光の頭を撫でる。
大輝「大光…」
寝顔は可愛いんだよな…いつまでも見ていたい。
窓から差し込む月の光が、俺達を照らす。
大輝「…うっ」
何故だ…何か、泣きそうになってくる…。
嶺亜は記憶喪失…大我様は、そう言っていた。
アイツをセイレーン化させたのは、セイレーン一族の人魚に違いない。
記憶喪失の原因は分からないけど、対応策を樹さんが調べてくれている。
大輝「嶺亜…嶺亜…(T_T)」
大光が横で眠る中、俺は一人、ポロポロと涙を流していた…。
第23話『あの子さえいれば』 終わり
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年8月15日 22時