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大輝サイド
大輝「大光､俺…」
大光「とりあえず入れよ｡意外と広くて､驚いたなぁ(^_^;)」
海のような青い絨毯に､エメラルドグリーンの壁紙｡
まるで､海中にいるようだった｡
ファイルや本が入っている棚に､使いまくったと分かるような傷だらけの机｡
そして､ラッパのようなのが付いたヤツ｡
大輝「これ､何なの?(・・?)」
大光「あー､蓄音機っていうんだ｡レコードを入れて音楽を流すんだよ」
大輝「大光のおじいさまは､音楽を聴くのが趣味だったとか?」
大光「そうかもね｡ちょっと､動かしてみよっか」
そう言うと､大光は1枚のレコードを適当に選んで､蓄音機に入れた｡
大光「スイッチオン!」
すると､聴いたことのない音楽が部屋に流れ始める｡
音楽を聴きながら､近くにあったレコードを手に取った｡
ほとんど､ミュージカルのレコードばかりのようだ｡
中には､俺達が文化祭の劇でやった『ウエスト・サイド・ストーリー』もある｡
大輝「今､入れたレコードは聴いたことないし､見たこともないんだけど…」
大光「うん…?(レコードを見て)『
大輝「全然､分かんない…(ーー;)」
今度､大我様に聞いてみよう｡あの人､ミュージカルに詳しいし｡
大光「でも､何だか踊りたくなってきたなぁ(^-^)｡大輝､シャルウィ・ダンス(^^)?」
大輝「えっ…俺は…//」
大光「恥ずかしがるなよ〜(^^)」
そう言いながら､いつの間にか踊っている大光｡
テンポアップな音楽に合わせ､俺も大光の真似をする｡
大光「そうだよ､大輝!手をかして(^^)!」
大輝「きゃっ//」
大光に手をひかれ､思わず転びそうになるけど､すぐに体勢を直す｡
大光は「もっと速く!」とか､「もう1回!」とか言って､
俺は大光の後に続いて､何とか着いていく｡
だけど､こうやっていると､さっきまで暗かった気持ちが徐々に晴れていく気がするんだ｡
大光「大輝!もう一度､ターン!!」
大輝「う､うん!」
大光が回って俺も回って決めると､大光が俺を引き寄せて､
音楽が止むと同時に､ポーズを決めた｡
大輝「あっ…ふふっ(^^)」
大光「大輝､やっと笑ったじゃん(^-^)!」
大輝「えっ…//」
大光「何か曇っていて元気なかったから､一緒に踊れば自然と笑うかなって(^-^)」
俺の事を思って､ダンスに誘ったのか｡
でも､あんまり上手く踊れなかった気がするけど…｡
大光「もう少し､踊ろっか(^^)」
大輝「うん…//」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年8月15日 22時
