狂犬と歌姫の条件 Part5 (ページ20)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:5,832 hit

22-8 ページ20

大輝サイド

大輝「高地さん､ジェシーさん｡行ってきます(*^^*)」

ジェシーさん「行ってらっしゃい(*^^*)!」

高地「大光､大輝の事を頼むね(^-^)」

大光「ういっす(*^^*)!」

お二人に見送られ､大光の家に向かって歩き出した｡

大輝「大光｡今日､ハンバーグ作るんだよね?俺､作ってみたい!ダメかな?」

大光「おー､一緒に作ろうぜ!俺が教えてやるよ(^-^)♡」

大輝「やった(*^^*)♡」

隣に歩く大光は嬉しかったのか､ニヤニヤしながら答える｡

今まで､大光のニヤニヤはキモいと思ったけど､

俺なりの愛情表現なのか､俺も笑みを浮かべてしまうのだった｡

その頃､病院では…｡

Noサイド

濱田「失礼しますm(_ _)m｡港町の学校に勤務している､濱田と申します」

嶺亜が入院している病院に訪れた､黒髪でなで肩､背が高い細身の男性｡

医者「あっ､お電話をいただいた…」

濱田「はい｡以前､中村くんのクラスを受け持っていました」

彼の名前は､濱田崇裕｡港町の学校の教師で､当時高1だった嶺亜のクラスの担任を務めていたのだ｡

濱田「それで､彼の様子は…」

医者「命に別状はありませんが､以前の記憶を失くしてしまっているようです…(´・д・｀)」

濱田「では､僕の事も忘れている…という事でしょうか?」

医者「そうかもしれません｡先程､彼に聞いた所､家族の事も港町の学校に通っていたことも思い出も､自分の事も全く覚えていないそうです(´・Д・｀)」

濱田「先生｡つまり､彼は…」

濱田の問いに､医者は頷くと重く答えた｡

医者「…彼は､完全に記憶喪失になったそうです」

大輝サイド

大光「でさ､兄ちゃんがまた…大輝?」

大輝「あっ､ごめん｡ボーッとしてたわ(^_^;)」

嶺亜の事が気になって､大光の話を聞いてなかった…｡

大光「大輝らしくないな(^_^;)｡ほら､行こうぜ(^^)」

大輝「うん…」

大光の後を追って家に向かう時も終始､嶺亜を気にしていた…｡

第22話『眠れる小悪魔人魚』終わり

※ここで､それぞれ番外編で初登場した大橋和也と濱田崇裕について軽く紹介｡
大橋和也
登場作品:『秀才と小悪魔の条件』
テレビ・アクエリアスのお昼の生放送番組に出演しているリポーター｡グルメレポ担当｡関西人｡『秀才と小悪魔の条件』では､本髙食堂の中継レポをしていた｡
濱田崇裕
登場作品:『音楽塾の男たち』
港町の学校の教師で､嶺亜が高1の時の担任｡生徒を第一に考える､優しい性格｡