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大輝サイド
病院からの帰り道。カフェに向かう途中、
1台の車が通っていくのを見掛けた。
大輝「(テレビって書いてあったから、あっちで何かロケでもあったのかな)」
そう思いながら、トゥルースラブに向かって歩き出す。
大光、もう来てるよな。
一緒に、お泊まりする大光の家に行くし。
トゥルースラブに近づいてくる度に、緊張が増してきて、
心臓がバクバクと鳴っている。
大光の家で見るDVDも借りてきたし、待ちきれない。
カランコロン♪
大輝「あっ、ジェシーさん」
カフェからジェシーさんが出てきたので、
思わず呼ぶと、「おっ、大輝!」と笑顔で手を振った。
大輝「ただいま」
ジェシー「お帰り。よいしょっと」
大輝「うん…?『本日、お昼番組の生中継ロケの為、開店は14:00からになります』…あっ、そーゆー事か」
ジェシーさんが扉に貼っていた紙を剥がし、
気になって見てみると、紙にテレビロケのお知らせが書いてあった。
大光が急いでいたのは、この事だったんだな。
ジェシー「大輝もテレビロケの見学すれば良かったのに。大光、寂しがっていたぜ?」
大輝「すみません。ちょっと、用事があって(^_^;)」
ジェシー「なら、しょうがないか。あっ、中で大光が待ってるよ(^^)」
俺は「はい」と頷いて、カフェに入ると、開店準備をしている高地さんがいた。
大輝「高地さん、ただいま」
高地「お帰り。おーい、大光!大輝、帰ってきたぞ〜」
大光「はーい!」
高地さんが呼ぶと、制服姿の大光が更衣室から出てきた。
大輝「大光…」
大光「ういっす、大輝(^-^)!」
大輝「う、うん。ロケ、来なくてごめん…(´・Д・`)」
大光「だぁいじょうぶだって!俺、気にしてないよ。用事があったんだろ?」
大輝「うん…。俺、支度してくるね」
そう言うと、大光の横を通って奥に入っていった。
それから、数分後…。
大光サイド
大輝「大光、お待たせ」
店内で待っていると、黒いニット帽を被り、黒いブルゾンを羽織り、
ピンク色のマフラーを首に巻き、黒い手袋を嵌めた大輝が出てきた。
店長とジェシーさんからの誕生日プレゼントである。
手には、ボストンバッグを持っていた。
大光「今日は寒いもんな。似合ってるよ、大輝(^-^)」
大輝「そ、そう…?それは、あ、ありがと…//」
高地「おっ、早速着たんだ。似合ってんじゃん(^-^)!」
ジェシー「ワーオ!大輝、プリティだよ(^-^)!」
大輝「あ、ありがとうございます…」
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年8月15日 22時