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22-2 ページ14

大輝サイド

キーンコーンカーンコーン…。

大光「じゃあ俺、先にカフェに行くから後でな(^^)!」

通学鞄に文房具やノート、音楽プレーヤー等を入れていると、

大光が、風を切るように教室を出ていった。

何で、あんなに急いでるんだろ?

矢花「こんぴー、一緒にトゥルースラブまで…」

大輝「ごめん。今日、用事があるから」

そう言うと、通学鞄を肩に掛けて教室を出ようとした。

矢花「ねぇ、こんぴー」

大輝「何だよ」

俺だって急いでいるのに、矢花に話し掛けられて、ムッとして返した。

矢花「最近さ、付き合い悪くない(¬_¬)?」

大輝「俺だって、都合が悪い時だってあるの」

矢花「分かるよ。だけど、この所、こんぴーがおかしいから…」

大輝「俺が何だって言うんだよ(`へ´)!!」

矢花「っ(;゚д゚)!?」

優斗&大昇&和田「こんぴー!?」

しつこくて思わず声を荒げ、矢花をビビらせてしまった。

大輝「誰だって言えない事もあるんだよ!だから、都合が悪いって言ってんの!お前なんかに、俺の気持ちなんか一生、分かんねぇよ(`へ´)!!」

そう言い放つと、逃げるように教室を出た。

後ろから「こんぴー!」と矢花の声が聞こえたけど、振り返らず、戻らなかった。



大輝「ここか…」

俺は、5階建ての黒い建物を見上げていた。

やって来たのは、街の病院。

ここには、森で行方不明になった人々と、

嶺亜(森で行方不明になった1人、という事になっている)が入院している場所だ。

大輝「すみません。この病院に、中村嶺亜という患者は入院していますか?」

病院に入って受付の女性に聞くと、「確認しますので、少々お待ちください」と席を離れた。

すると、1分も経たない内に戻ってきて、女性は嶺亜はここに入院していると答えた。

良かった。間違っていなかった。

女性「それで、その患者さんとご関係は?」

大輝「友人です。アイツに会いたいので、病室の場所を教えてもらえますか?」

すると、女性は曇った表情で黙りこんでしまった。

様子が変だけど、嶺亜に異変があったわけじゃ…。

大輝「あの?」

女性「はっΣ( ゚Д゚)!申し訳ありませんm(_ _)m。中村さんは、5階の530号室です」

俺は「ありがとうございます」とお礼を言い、

エレベーターに乗って、5階まで上る。

5階に着いて下り、長い廊下を歩いていき、ようやく530号室に辿り着いた。

俺は深呼吸してからノックし、「失礼します」と扉を静かに開けた。

22-3→←第22話 眠れる小悪魔人魚



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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年8月15日 22時

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