第21話 大輝VSセイレーンの女帝 ページ2
大光サイド
優斗&大昇「君が愛の花♪僕が恋の花♪
どうも､佐々木大光です｡
俺はただいま､ダチ達と街の商店街のカラオケ店に来ていて､優斗と大昇が歌っている｡
優斗&大昇「月物語♪風物語♪祈り続けてきた♪」
矢花がタンバリン､和田がマラカスで盛り上がっている中､
俺はただ1人､スマホをいじっていた｡
大光「(大輝､どうしたんだろ…)」
あの子､用事があるって言っていたな｡
何か悩みでもあるのか?だったら､俺に遠慮なく言えばいいじゃないか｡
優斗&大昇「美しく咲かせましょう♪恋の花♪」
矢花&和田「イェーイ(≧▽≦)!!」
優斗と大昇が歌い終えると､コンコンコンとノックの音がした｡
矢花は「はい」と､扉を開けるとカラオケ店のバイトの少年が入ってきた｡
猪狩「失礼しますm(_ _)m｡ドリンク､お持ちしました〜(^-^)」
矢花「ありがとう(^-^)」
黒髪で青いエプロンを着けた少年が､俺らが頼んだドリンクを持ってきた｡
優斗「ガリさんも一緒に歌おうよ(^-^)!」
猪狩「いやいや､俺はバイト中なの(^_^;)!」
大昇「そんな事､言わずに〜(^-^)!」
猪狩「いてぇよ!腕､引っ張るな(＞_＜)!」
優斗と大昇に腕を引っ張られているのは､
このカラオケ店でアルバイトしている､
ガリさんこと猪狩蒼弥｡
俺らと同学年の高校3年生で､港町の学校に通っているそうだ｡
俺､優斗､大昇はたまに学校帰りに､
ゲーセンかカラオケに行くんだけど､
ここに来る度に毎回､ガリさんに会っていて､
仲良くなったんだ｡
和田「大光!次はお前が歌えよ(^^)!」
大光「俺?いいけど」
大輝の事が心配だけど…まぁ､いいか｡
大光「じゃあ､
和田「OK〜」
俺は立ち上がると､マイクを持ってステージに立った｡
でも､あの子の事が気になって､
歌詞を間違えたりして､アイツらに笑われたのだった…(-_-;)｡
その頃､大輝は…｡
大輝「(警備が強化されてる…)」
湖のある森の近くで､俺は電信柱の影から出入り口前を見つめていた｡
慎太郎さんをはじめ､3､4人程のお巡りさんが見張りをしたり､見回りをしている｡
恐らく､慎太郎さんと交代したお巡りさんが､
問題を起こした事が原因だろう｡
ちなみに､そのお巡りさんの行方は分かっていないけど､
慎太郎さんによると､辞職したと話していた｡
でも､それは表向きに違いない｡
アイツはルガン一族の人魚だったからだ｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年8月15日 22時
