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大光サイド
大輝は琳寧を見ると、ツンデレ気味に挨拶した。
上田「俺はここで働いている、上田竜也。よろしくな」
大輝「よろしくお願いします…m(_ _)m。(女性のような顔立ちの人だなぁ…)」
大光「大輝…どういう事か話してくれよ。訳が分からねぇよ…」
大輝「お前が他のクラスの生徒とバスに乗る所を、和田が目撃したんだ。行き先は港町って書いてあって、俺もバスに乗って追ったんだよ」
和田が?
今から、数十分程前…。
大輝サイド
カランコロン♪
ジェシー「いらっしゃいませぇ(*^^*)!」
和田「すみません!こんぴー、いますか!?」
カフェ『トゥルースラブ』に、和田が慌てた様子で入ってきた。
高地「今、呼んでくるね。(奥の部屋に入って)大輝〜!」
大輝「はーい」
高地さんに呼ばれた俺が店内に出てくると、和田が来ていた。
和田「あー、こんぴー!た、大光が!」
大輝「大光がどうしたんだよ!」
和田「お、織山くんと、バスに乗っていったのを見たんだ!」
織山って、隣のクラスに転校してきた生徒だよな。
大光と話している所を見た事ないし、接点さえ無いと思うんだけど…。
和田「まさかとは思うけど、浮気じゃないかなって…」
大輝「う、浮気…?」
アイツが?あり得ないだろ。
大光は俺一途だし、他の男を好きになるわけがない。
和田「俺だって信じたくはないよ。でも、あの様子だと…こんぴー!?」
高地&ジェシー「大輝Σ( ゚Д゚)!?」
和田を無視して奥の部屋に入り、身支度をして裏口を出て近くのバス停に向かった。
大光が織山と浮気しているのか、確認するために。
港町に着いてから、大光がどこに行ったか人々に聞いて、
探していき、ようやく大光がいる陽だまり湯に辿り着いたのだった。
大輝「…というわけだよ。ところで、織山は?」
大光「途中でいなくなったよ」
大輝「はっ?」
大光「バスを下りたら、勝手に下りてきて自分の家に連れていこうとしたんだ。俺は嫌がったんだけど、聞いてくれなくて。そしたら、そこへ矢花が話し掛けてきたら、織山の姿が無かった」
矢花「俺は何もしていないけどね…(^_^;)」
上田「…」
大光「とーにーかーく!俺は織山とは何もないし、アイツが勝手に来ただけなんだ!信じてくれ、大輝(>_<)!」
大光は「頼む!」と、俺の前で土下座した。
半信半疑ではあるけど、大光は嘘をつくような男じゃない。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年3月19日 13時