16-7 ページ9
矢花サイド
大光「アイツのお葬式､お見合い相手の人や家族は来たのか?」
矢花「それが来ていなかったみたいで｡ダカさんのご両親､『息子が亡くなったのに､お葬式に来ないなんて失礼にも程がある』って怒っていた｡それから､お見合い相手とご家族は本�眇�堂に来ることは無かったんだ…」
ご両親はダカさんが苦しんでいる事を知らなくて､
気づいてあげられなかったみたいで､凄く後悔したらしい｡
弟の颯樹くんは､ダカさんがお見合い相手を嫌がっている事に気づいていて､
何かと話し相手になってくれたけど､ご両親にはとても話せなかったそうだ｡
ダカさんが亡くなってからも､
しばらく飲食店である本�眇�堂は経営していたけど､
後に本�眇�堂から､本�發瓦呂鵑箸いκ枦�屋に変わったとか｡
大光「(今度､大輝と港町に来た時に行ってみよう)さて､そろそろあがるか」
矢花「じゃ､俺もあがろ」
少しのぼせてきたので､お風呂を出ることにした｡
大光サイド
大光「あー､気持ち良かった(^-^)」
琳寧「あっ､大光｡君にお客さんだって」
髪を乾かして体を拭き､着替えて､
矢花と一緒に男性更衣室を出ると､
琳寧が話し掛けてきた｡
俺にお客さん?誰だよ…｡
大輝「…大光」
大光「た､大輝!?」
矢花「こんぴー!?」
目の前には､仁王立ちで怖い顔で俺を見ている恋人…｡
長袖のピンクと黒のボーダーシャツにジーンズ､腰には黒いパーカーを巻いている｡
大光「何で､ここにΣ( ﾟДﾟ)!?」
すると､ずんずんと大きく歩いて俺に近づくと､ガッ!と両肩を強く置いた｡
大輝「お前､何､浮気してんだよ!」
大光「はっ!?う､浮気!?」
大輝「他のクラスの生徒と､今度デートする港町に行って…俺を差し置いて､他の奴とデートするなんて酷いだろ(｀ヘ´)!」
大光「ちょっと待て!誤解だってば(＞_＜)!」
大輝に肩を揺らされて､抵抗ができない｡
ちょ､苦しいって(＞_＜)!
矢花「こんぴー!大光が壊れるから､落ち着いて( ; ﾟДﾟ)!」
大輝「あっ､矢花…」
矢花が止めてくれたお陰で､大輝は俺の両肩を離して静かになった｡
上田「おい､大丈夫か?」
大光「う､ういっす…」
琳寧「えっと､彼は大光とバナさんの友達?(・・?)」
矢花「うん｡こんぴー､彼は陽だまり湯の看板息子で､俺の小学校時代の同級生の菅田琳寧くん」
大輝「あー…今野大輝です｡よろしく…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年3月19日 13時
