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矢花サイド
矢花「…彼は､1年前の夏休み､大雨の日に道で走って滑ったトラックにぶつかって､亡くなったんだ(´・Д・｀)」
大光「えっ…( ; ﾟДﾟ)」
矢花「本�盥郤�くんと言って､頭が良くて魚を捌くのが得意で､ご両親や弟くんと一緒に本�眇�堂を切り盛りしていたんだよ｡お昼の情報番組の生中継にも出演して､料理を披露したんだ｡魚を捌く所､カッコよかったな(^-^)」
大光「へぇ〜…」
食べるのが大好きで､料理が得意なダカさんは常連客にも人気で､
ご近所の皆さんからも､評判が良かったんだ｡
ダカさんの作る料理は美味しいし､優しいので､
ご両親にとっては､自慢の息子さんだった｡
矢花「1年前の夏休みの事故の日､俺は音楽塾のレッスンを終えて家に帰ったんだ」
その後､俺が大ファンであるB'zのコンサートのチケットが当選し､ダカさんを誘おうとLINEした｡
だけど､いつになっても既読にならない｡
心配になって電話したけど､留守番電話になってしまった｡
そして､ダカさんが亡くなった事を知ったのは､
夕飯の準備をしていた時に､速報ニュースが流れた時だった｡
矢花「テレビを見ていた親父が慌てた様子で､俺と妹と母さんに話し掛けたんだ｡何事かとテレビを見たら､ダカさんが不慮の事故で亡くなったニュースだった…」
あの後､琳寧くんから電話が来て､
ニュースを見ていたらしくて､
すすり泣く声が聞こえていた｡
特に､琳寧くんはダカさんとは凄く仲良しだったから､非常にショックだったのかもしれない｡
大光「何でソイツ､大雨の中で歩いていたんだ?」
矢花「さぁ…?ダカさんのご家族によると､事故当日の数週間前にお見合いをしたんだって」
大光「お見合い?」
矢花「うん｡お見合い相手は､学者の家系で大財閥のお嬢さんだったらしいよ｡俺らより年上の大学生だって､聞いた｡ご両親はお嬢さんの事を気に入っていたみたいだけど…」
大光「アイツは気に入らなかった…ってか?」
矢花「そうだろうね｡だけど､彼はご両親にその事を言えなかったんだ｡辛かっただろうな…(´・_・`)」
実は､その事をダカさんからLINEで聞いていて､
俺はその話を聞いて､受け入れていたんだ｡
まだ､高校生だというのに､
お見合いなんて早すぎると俺は思う｡
ダカさんのお葬式には両親と4才下の妹と参列し､
最後のお別れをした｡
当然､俺は泣きまくった…(T_T)｡
最後に会って話したのは､1年前の春辺りだったかな…｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年3月19日 13時
