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矢花サイド
琳寧「す､すみません…｡でも､ヒロインを演じた彼(大輝)､女装が凄く似合っていましたもん(*^^*)」
琳寧くんの言う通り､文化祭から数日後､
『ウエスト・サイド・ストーリー』でヒロイン役を演じた､こんぴーの女装が､
あまりにもリアル過ぎて､学校内で話題になったんだよね｡
大光「矢花｡そろそろ､風呂に入ろうぜ｡こんな所で話すの､ハズイわ…(ーー;)」
矢花「そ､そう?じゃあ､行こっか(^_^;)｡琳寧くん､入場料2人分ね」
琳寧「はーい!高校生だから､400円｡だから､800円にになります(^-^)!」
『陽だまり湯』の入場料は大人は600円､中学生・高校生・大学生は400円､小学生から4才の子供は200円､3才以下は無料と受付の近くにある看板に書いてあった｡
俺と大光はそれぞれ､400円を琳寧くんに払うと､
ロッカーの鍵を貰って､男性更衣室に向かった｡
琳寧「ごゆっくり〜(*^^*)」
服を脱いでから腰にタオルを巻き､持ち物と一緒にロッカーに入れ､
お風呂セットを持って､大光と一緒に銭湯に入る｡
大光「矢花､随分と細身なんだな｡ちゃんと飯､食えよ!」
矢花「余計なお世話じゃ( ｀ー´)!俺は､食は興味ないの!」
大光「あと､髭が生えてるぞ?脱毛しろっ!」
矢花「脱毛が怖いんだよ!あと､全然関係ねぇ(｀ヘ´)!」
ガミガミ文句を言い合いながら､頭と体を洗う｡
大光が背中を流してやると言ってくれたけど､断った｡
だって､大光にはこんぴーがいるんだろ?
こんぴーが､俺と和田くんに話してくれたんだよ｡
大光の事が好きだって｡
大光「はぁ〜良い湯だわ〜(^-^)」
お風呂に浸かった大光は､凄くご機嫌だ｡
気持ち良さそうな顔になっていて､幸せそう｡
矢花「久しぶりだなぁ〜ここのお風呂｡疲れも吹っ飛ぶわ〜(^-^)」
いつぶりなんだろう､陽だまり湯のお風呂に入るのは｡
しばらく､来なかったからなぁ…｡
矢花「この銭湯､もう一人の小学校時代の同級生も来ていたんだ｡お店のお手伝いで､なかなか来れなかったらしいけどね」
大光「お店の手伝い?」
矢花「この町に､本�眇�堂っていう飲食店があったんだ｡その看板息子が､小学校時代の同級生で俺の友人だったんだ」
大光「だった…?ちょっと待て｡どういう事だよ?」
大光が真剣な眼差しで､俺を見つめてきた｡
そんなに知りたいのかな…?
考えた結果､俺はゆっくりと口を開いた｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年3月19日 13時
